- 建築
この町を大事に思えるキオスク
by 伊東建築塾
日曜日 16:00〜18:00 / 中高生(13〜18歳)
はじめに
世界的建築家・伊東豊雄さんが塾長を務める「伊東建築塾」によるクラスを今年も開催します。講師には昨年度に引き続きPERSIMMON HILLS architectsの廣岡周平さんと、新たにKASAの佐藤敬さんをお招きし、実際にアイデアを実現していくことを目指します。
今回のテーマは、「この町を大事に思えるキオスク」。町を大事に思う気持ちとはどのようなものでしょうか?暮らしのなかにある売店「キオスク」とはどのようなものでしょうか?そもそも建築家とはどのような仕事なのでしょうか?建築家は、建物をつくるだけではなく、町の在り方や人の営みに想いを巡らせ構想し、時には自らもその営みに参画します。今回の授業でも、実際に建築家として働く講師の方々との交流を通して、生徒の皆さんの興味関心や想像を深めたり広げたり、それを実現するための手立てや考え方も学んでいきます。それらは、建築や建築家という存在の可能性を実感することにもつながるはずです。
開催概要
日程:2022年10月16日(日)〜2023年2月26日(日)/隔週日曜日16:00〜18:00(全11回)
対象:中高生(13〜18歳)
定員:最大15名 *先着順
会場:GAKU(渋谷PARCO9階)*一部、渋谷ストリームで実施
料金:90,000円(税抜)
主宰:伊東建築塾
共催:渋谷ストリーム
2021年度クラス「世界のどこでも自分の家になるモバイルハウス『動く家』」の様子
2020年度クラス「自分の興味をカタチにする」の様子
主宰
伊東建築塾
建築家・伊東豊雄が塾長を務める、これからの建築を考えるための新しい建築教育の場として2011 年より活動を開始しました。恵比寿にある伊東建築塾のスタジオでは、小学校高学年の児童を対象に、一年を通して建築やまちについて学ぶ「子ども建築塾」を開講しています。中高生を対象にしたワークショップでは、発想力を伸ばすとともに、地域や環境など社会性のあるテーマに取り組んでいます。
http://itojuku.or.jp/
共催
渋谷ストリーム
ホテル・オフィス・店舗・ホール等からなる大規模複合施設。官民連携による渋谷川の再生、広場や代官山方面へとつながる遊歩道の整備も担い、クリエイティブワーカーを魅了するエリアへの変貌を目指す。
https://shibuyastream.jp/
講師
廣岡周平
1985年生まれ。2008年 関西大学工学部建築学科(江川研究室) 卒業。2010年 横浜国立大学大学院Y-GSA 修了。2011-2015年SUEP、2015-2016年大成建設設計部に勤務。2016年に柿木佑介とPERSIMMON HILLS architectsを設立し、「価値を重ねる」ことをテーマに設計を行う。設計の一方で自邸2軒、実家1軒を自ら施工し、つくることを通して、建築・都市・生活について考えている。
https://www.persimmon-hills-architects.com/
佐藤敬
1987年生まれ。2012年早稲田大学大学院修了(石山修武研究室)。2012-19年石上純也建築設計事務所勤務。2019年Aleksandra KovalevaとKASA / KOVALEVA AND SATO ARCHITECTSを設立。2020-22年横浜国立大学大学院Y-GSAにて設計助手。2022年三重県文化賞「文化新人賞」、2021年 第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展「特別表彰」、2019年 第38回 SDレビュー「鹿島賞」を受賞。
https://www.kovalevasato.com/
特別講師
*中間および最終発表にて、講評者としてご登壇いただきます
伊東豊雄
1941年生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。71年アーバンロボット設立。79年伊東豊雄建築設計事務所に改称。主な作品に「せんだいメディアテーク」(宮城)、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」(岐阜)、「台中国家歌劇院」(台湾)など。日本建築学会賞、ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞、プリツカー建築賞など受賞。2011年に私塾「伊東建築塾」を設立。これからのまちや建築を考える場として様々な活動を行っている。また、自身のミュージアムが建つ愛媛県今治市大三島においては、地域の人々とともに継続的なまちづくりの活動に取り組んでいる。
(写真:藤塚光政)
大西麻貴
1983年生まれ。2006年京都大学工学部建築学科卒業。2008年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。 2008- 大西麻貴+百田有希 / o+h共同主宰。2016- 京都大学非常勤講師 。2017- 横浜国立大学大学院YGSA客員准教授。2022年横浜国立大学大学院Y-GSA プロフェッサーアーキテクト(教授)。
http://www.onishihyakuda.com/
百田有希
1982年生まれ。2006年京都大学工学部建築学科卒業。2008 同大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了。2008年- 大西麻貴+百田有希 / o+h 共同主宰。2009-14年伊東豊雄建築設計事務所勤務。2017年- 横浜国立大学非常勤講師。
http://www.onishihyakuda.com/
プログラム
「この町を大事に思えるキオスク」をつくることに、どのような意味があるのでしょうか。
商いとは自分が良いと思っているものを他の誰かに共感してもらいたい、という思いから生れます。自分が良いと思うもののために、店先も掃除するし、他の誰かが居心地がよくなるような場所を設えたりします。そこには、自分の好きな事柄を通して社会とつながるための仕事の在り方があります。そして、そのような仕事の蓄積が良い町をつくるのだとも思います。現在では建築家が、カフェやゲストハウスなどをつくるだけでなく運営するケースも増えてきてます。建築という考え方や技術は、様々な領域において活かされています。今回の授業では、これからのあるべき建築家像も感じてもらいたいと考えています。
なお、今回の授業はGAKUを拠点としながらも、アイデアを実現する場所として渋谷川沿いも実際のフィールドとなります。自分は何が好きなんだろう?この場所にどのようなキオスクがあれば良いんだろう?いろんなことを考えながら活動を重ねていきます。とはいえ、いきなりアイデアを構想していくのはとても大変です。まずは想像を膨らましていくためにも知っておくべき知識や情報を得ていきます。その後、実際に手を動かしたり、現地にも訪れながらアイデアを構想しスケッチや模型として表現していきます。まとめたアイデアは、中間発表や最終発表という場で大人の人たちに向けてプレゼンテーション。特別講師として伊東豊雄氏、 o+hの大西麻貴氏と百田有希氏、フィールドを提供してくれる東急株式会社の方々からもフィードバックを受けていきます。授業には、建築を学ぶ大学生もアシスタントとして参加するため、もちろん建築に関する活動が初めての方でも大丈夫。中高生の皆さんからのお申し込みをお待ちしています。
1:レクチャー
世界にはたくさんのキオスクがあります。まずはそれらを知り、キオスクのイメージを豊かにつかんでいきます。さらに、「もしも」という発想の切り口で、自由な発想をしていくための練習をしていきます。
・世界のキオスク紹介
・一見キオスクだと思わないものを「キオスク」だと思ってみる
・ピーマンがもしキオスクだったら?
・人形模型を使って、いろんなものを店にしていく
2〜3:スケッチ
実際の場所や人の営みを良く観察することは、豊かな発想をもたらします。光の具合や風の通りといった居心地やそこにある構造物の形状や雰囲気。川沿いと一口にいっても様々な表情があります。それらを身体で感じながら、自分の感覚も研ぎ澄まします。また町の中で、気になるお店や商売の様子を探し出して、絵や言葉で目の付け所をそれぞれが表していきます。
・渋谷川沿いを歩いて自分の好きな場所を写真を撮って、スケッチします
・自分のやりたい商売を町の中から写真をとって、スケッチし気づいたことを発表します
4〜5:エスキス
手を動かしながら簡単にでもアイデアを表してみること。エスキスと呼ばれるステップは、考えを形にしていくために建築家が大切にしているもの。最初のエスキスでは、「居場所」を手がかりにアイデアをスケッチで表現します。2回目以降のエスキスでは、中間発表に向けてアイデアを小さな模型で表現します。
・アイデアをスケッチで表します
・アイデアを小さな模型にして表します
・中間発表の準備をします
6:中間発表
工夫したところや大切にしているところなど。小さな模型を手にしながら、1人1人が講師陣の前でアイデアを発表し、フィードバックをもらいます。自分で創意工夫をしていると、他の人の創意工夫も理解しやすくなります。他の生徒の発表にも耳を傾けていきます。
・アイデアをプレゼンテーションし講師陣のアドバイスをもらいます
7:製作(予定)
中間発表でのフィードバックを受けて、磨いておく点や改良点をクリアにした上で、模型の製作を進めていきます。(場合によっては、参考となる場所に見学に行きます)
・最終発表に向けて磨いておくべきポイント確認します
・模型の制作を進めていきます
8:現地で実際にイメージしてみよう
渋谷川沿いに出向いて、考えているアイデアと現地とを照らし合わせて、よりイメージをつかんでいきます。頭のなかだけでアイデアを練り上げるのではなくて、実際にその場所から受けるインスピレーションも大切にします。
・イメージしている実寸のサイズに基づいて、実際に現地にチョークで描いてみます
9〜10:製作
中間発表のフィードバックや現地での確認を経て、模型の製作を進めていきます。最終発表に向けて、自分のアイデアを伝えるための工夫もしていきます。
・アイデアを模型にして表します
・最終発表の準備をします
11:最終発表
モノや言葉を通して伝えること。これが好き!という実感を込めて伝えること。創意工夫を重ねてきたこれまでの経験を活かす機会です。講師陣は真剣に議論をして、最優秀賞を決定します。
・アイデアをプレゼンテーションします
・講師陣からの講評等を受けます
・修了記念の集合写真等を撮影します
*最終発表のアイデアを受けて、実際の法制度を含めた現地調整を経て、2023年度において何かしらの実現を目指します。
お申し込み(先着順)
1)お申し込み/ご入金
peatixよりお申し込みください。その後、クラス主催者よりお支払い方法の詳細をメールにてご連絡させていただきます。
2)お支払い
規定の方法にて受講料をお支払いください。
3)受講確定
クラス主催者よりご入金の確認メールを差し上げます。こちらのご案内にてご受講の確定となります。入金確認メールは破棄せず保存をしてください。クラスへの参加に当たってはpeatixチケットのご提示の準備をお願い致します。
*お送りしたメールが迷惑メールボックスに入ってしまっている場合がございます。ご案内メールが届いていない場合は、お手数ですがご確認くださいますと幸いです。
授業内容に関するお問い合わせ
gaku@itojuku.or.jp
03-6277-2175(担当:庄子)
授業の日程
2022.10.16 SUN 16:00~18:00 1.レクチャー
2022.10.30 SUN 16:00~18:00 2.スケッチ①
2022.11.6 SUN 16:00~18:00 3.スケッチ①
2022.11.20 SUN 16:00~18:00 4.エスキス①
2022.12.4 SUN 16:00~18:00 5.エスキス②
2022.12.18 SUN 16:00~18:00 6.中間発表
2022.12.25 SUN 16:00~18:00 7.製作①(予定)
2023.1.15 SUN 16:00~18:00 8.現地で実際にイメージしてみよう
2022.1.29 SUN 16:00~18:00 9.製作②
2023.2.12 SUN 16:00~18:00 10.製作③
2023.2.26 SUN 16:00~18:00 11.最終発表
授業へのお申し込みに関して
GAKUの授業への参加をご検討下さいまして、誠にありがとうございます。お申し込みにあたりましては、参加される生徒様の保護者の方による、参加へのご同意及び下記注意事項へのご承諾が必要となります。下記ご注意事項をご承諾いただいた上で、お申込みフォームへお進みください。
個人情報の取り扱いについて
お申し込み時にいただいた個人情報は、GAKUのプライバシーポリシーに基づき適正に管理し、授業一連の活動に関するGAKU及び授業主宰者からのご連絡、今後行うイベントの情報のお知らせ、その他これらの業務上必要な範囲でのみ利用致します。
※GAKUの個人情報保護方針(プライバシーポリシー)は、こちらをごらんください。
https://gaku.school/privacy/
※個人情報の訂正、削除等をご希望される場合には、下記のコンタクトフォームよりご連絡ください。
https://gaku.school/contact/
当日の記録写真や作品等について
当日の記録写真及び動画、作品などは、GAKU及び授業主宰者や開催協力・後援団体の業務 (ホームページやパンフレット等への掲載を含む)に使用させていただく場合があります。 また、授業の配信や記録動画の販売が行われる場合があります。なお、当日は、新聞やテレビ、インターネットサイトなどの取材が入り、授業の様子が報道されることがあります。氏名と顔が判別される動画像の同時掲載の際には、改めてご承諾をいただくようご連絡を致しますが、ご懸念の点がありましたら、お申し込みの備考欄やコンタクフォームより、お気軽にご連絡ください。
※今回の授業を通して創出するアイデアは、10代のクリエーションの発信機会の向上を趣旨に、共催団体である東急株式会社が管理する渋谷川沿いエリアでの実装化を目指しています。一方で、法令制度等を鑑みて、実装化にあたっては主宰者等によりアイデアの改変等を行う場合があります。それらの一連のプロセスも教育機会として活用をしていきたく、ご理解の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
キャンセルについて
授業のキャンセルに伴うご返金に関しては、各授業主宰者のご案内をご確認ください。
新型コロナウイルス感染症防止への対応について
1.授業参加にあたって
①施設入場時の検温と手指のアルコール消毒、施設利用時のマスク着用にご協力お願い致します。
②授業当日に37.5℃以上の熱があった場合には、いかなる理由があっても、授業には参加出来かねますので、ご了承ください。
2.感染の疑いがある場合
①37.5℃以上の発熱が3日以上続いた場合、その他発熱や体調不良等が続き感染が疑われる場合、2週間以内に海外に渡航している場合、新型コロナウイルスへの感染を疑われる人との接触可能性が本人または同居家族にある場合には、当該事実の判明後、直ちにクラス主催者にご連絡の上、授業の参加をお控えください。
②授業中に参加者の体調不良などが確認された場合には、感染拡大防止のため、当日の活動を中止し、参加者皆様のご帰宅をお願い致します。ご了承ください。
3.感染が確認された場合
①万が一、GAKUの利用者に、新型コロナウイルス感染症が発症した場合、保健所の指示に従い、速やかな対応を行います。必要な情報提供にご協力お願い致します。
②渋谷PARCOの他施設内で感染者が確認された場合、授業の実施を延期する場合もございます。その際、授業料返金は致しかねますのでご了承ください。
③万が一新型コロナウイルス感染症に感染された場合の責任は負いかねます。
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