REPORT

「この町を大事に思えるキオスク」第10回 製作③

製作のラストスパート
「この町を大事に思えるキオスク」は、世界的建築家・伊東豊雄さんが主催する建築塾「伊東建築塾」による建築のクラス。講師には、PERSIMMON HILLS architectsの廣岡周平さんとKASAの佐藤敬さんをお招きし、11回の授業を通じて実際に暮らしのなかにある売店「キオスク」のアイデアを実現していくことを目指します。

2月12日の第10回は、最終発表会前の最後の授業。今回は廣岡さん、佐藤さんとともに、特別講師としてo+hの百田有希さんも登場。半年間にわたり生徒の皆さんそれぞれが向き合ってきたアイデアの集大成として、キオスクの模型を仕上げていきました。

 

最後の最後まで手を動かす
前回に引き続き、模型製作が続いていきます。一人ひとりが、考えながら手を動かし、手を動かしながら考えて、最終的には模型として仕上げることを目指しつつ、最後の最後までアイデアの検討を重ねていく生徒の皆さん。生徒の皆さんそれぞれに寄り添うように、講師陣からの声かけも続いていきます。

「敷地での展開の仕方がよく考えられているから、その中で人が過ごすためのしつらえももっと具体的に考えてみよう。その空間で居心地よく過ごせる根拠を自分の素直な身体感覚や気持ちから説明できたら、このアイデアはもっと強くなる」「形が自由自在に変わるということがこのアイデアの強み。だからこそ、『この形だったらこんなことができる』というパターンをたくさん見つけてみよう。アイデアのいいところを最大限に伝えられるようにしよう」というように、アイデアそのものはもちろんのこと、そこにある生徒の想いを伝えていくためのアドバイスも贈られていきました。

 

発表前の緊張感が、最後のひと踏ん張りを生み出す
いよいよ2週間後が最終発表会です。授業内での製作の時間は今回が最後になりますが、もう少し粘りたい!と、材料を自宅に持ち帰って作業を進める生徒もちらほら。「どのアイデアもとても良く考えられていて、話を聞いていてとてもワクワクしました。大切なのは、それがより良く伝わったり共有できたりすること。次回の発表会でどのようにプレゼンテーションされるのかがとても楽しみです。あと一息、頑張ろう!」と、百田さん。生徒の皆さんそれぞれの、最後のひと踏ん張りを後押しするようなコメントで授業が締めくくられました。

 

次回は、半年間の創作を締めくくる最終発表会
手を動かしながら自由に発想を広げること。実際の敷地を訪れ、身体を通してインスピレーションを受け取っていくこと。「こんな商いがあったら楽しそう」「自分だったらこんなふうに過ごしてみたい」といった個々の素直な気持ちを大切にしながら、「この町を大事に思えるキオスク」を構想してきたこれまでの授業。次回は、半年間にわたり開講してきた授業の最終回。これまでの創作の集大成となる模型とともに生徒それぞれの想いを伝えていきます。

 

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