REPORT

「我美と作美(第2期)」 第9回 撮影


「新しい美」を写真作品に収める
「我美と作美」は、メイクアップを通して新たな「美しさ」を表現するクラス。昨年度に引き続き開講する今回も、様々なジャンルのクリエイターが生み出す「美しさ」に触れながら学びつつ、10代の生徒の皆さんが、メイクアップを通して、これからの時代の美意識を自ら生み出していきます。

第9回は最終課題「新しい美しさ」をテーマにした写真作品を撮影。SABFAを会場に、スタジオを特別にお借りします。講義で自分のだけの美意識を捉え、制作を通してそれを表現してきたこれまでの授業。なかには作品の世界観に合う人を探し出してモデルに起用してその世界観をつくりあげる人もいます。




最後の最後まで工夫する
生徒のみなさんは自分の撮影順番が来るギリギリまで準備。SABFAの隣にあるIKEAから急遽小道具を買ってくる姿も。家でも練習を重ねたメイクを実践したり、小道具の最終調整を行ったり。最後まで粘り強く工夫をし続ける姿が印象的でした。




つくり手同士の対話から生まれるもの
「ウィッグは時間がかかるから手伝うね」「腕に巻きつけたらよりクラゲ感が演出できそうだけどどう思う?」メイクアップの領域は計良さんから。造形の領域は下田さんから。撮影の現場でも講師陣のサポートのもと、最後までそれぞれの世界観を演出するための工夫が続いていきます。

そして今回カメラマンを担当するのは1999年生まれの写真家のKarin Noguchiさん。「どんなイメージで撮影したいですか?」「照明のあて方でスゴい変わるから確認して選べる?」生徒のみなさんとも年齢も近く、それぞれの世界観についての対話を重ねながら撮影自体も進んでいきました。


自分の世界観が形になったときの喜びを味わう
「みなさんそれぞれの世界観が確立されていたことに感動しました。自分の世界観を誰かに伝える力。その力はどんなクリエーションの分野においても必要なことだと思います」とKarinさん。「想像以上に非日常なものたちに触れることができて楽しかったです。『新しい美しさ』を感じることができました」と下田さん。「これまでの学びが作品という形になって表れたと思います。それぞれが自分の美意識を見つめ続けてきたからこその唯一無二の作品たちです」と計良さん。撮影を終え、講師の皆さんからはこんなコメントが。生徒の皆さんもまさにやりきった表情。野口さんからデータを見せてもらうと、その仕上がりに思わず笑顔が溢れてしまうようでした。



次回はゲスト講師に向けたプレゼンテーション
次回の授業は写真作品を基にしたプレゼンテーション。GAKUディレクターでもありファッションデザイナーの山縣さんをはじめ、ゲスト講師の皆さんの前で、ここまでで作り上げた作品を発表していきます。言葉にしづらい感性を大切にしてきた一方で、伝えていくために言葉を尽くすことも大切にしてきたこれまでの授業。どのようなプレゼンテーションを広がるか、楽しみです。

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