- 建築
(Non)Fictional Urbanism – まちの観察と実験 –
by Town Play Studies
2023年9月~2023年12月 / 12〜20歳(中学生以上)
はじめに
Town Play Studies(TPS)では、建築をベースに、これからのまちや都市空間について知り、つくり変えていくための知識やマインドを学ぶクラスを開講しています。20世紀型の開発重視の都市計画や都市デザインをいかに乗り越え、いまある空間を楽しく使いこなし、環境を改善し、生き生きとした人の居場所を作り出すことについて、一緒に考えます。
Town Play Studiesによる第4期目となる今年度のクラス「(Non)Fictional Urbanism –まちの観察と実験–」では、港区・新橋エリアを舞台にした演習型の授業を展開します。ドラスティックに変わりつつあるまちを想像力豊かに観察し、こうなればいいなをみんなで実験してみましょう。目の前のノンフィクションの世界から、ありえるかもしれない都市のフィクションをクリエイトする、新しいアーバニズムの実践コースです。
開催概要
日程:2023年9月~2023年12月(全10回)
時間:各回120分
会場:港区・新橋エリア
対象:12〜20歳(中学生以上)
定員:10名
料金:無料
主宰:Town Play Studies
協力:独立行政法人都市再生機構
主宰
Town Play Studies
Town Play Studiesは、 建築設計や都市デザインの知見をベースに、これからの空間に対する感性、場に関わる積極性、公共性に対する問題意識など育むためのインタラクティブ・メディア・ラボです。プレイフルに都市や環境へとアクセスし、ありえるかもしれない未来のまちを描き出し実践(PLAY)する。既存の常識にとらわれず、空間のポテンシャルを切り拓き、生きるための空間を自ら構築する方法を探ります。
講師
海法圭 KAIHOH KEI
1982年生まれ。2007年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。2010年海法圭建築設計事務所設立。人間の身の回りの環境と、人知を超えた環境や現象などとの接点をデザインすることをテーマに、壮大でヴィジョナリーな構想から住宅やプロダクトの設計まで、スケールを横断した幅広い提案を行う。現在、東京理科大学、法政大学、芝浦工業大学非常勤講師。主な作品に、上越市雪中貯蔵施設ユキノハコ(2021)、タカオネ(2021)、美術家の住まい(2020)、箱根本箱(2018)、ANTCICADA(2020)、Tobacco Stand(2015)など。第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展特別招待出展(2021)。
川勝真一 KAWAKATSU SHINICHI
1983年生まれ。2008年京都工芸繊維大学大学院建築設計学専攻修了。2008年に建築的領域の可能性をリサーチするプロジェクト RADを設立し、建築の展覧会キュレーション、市民参加型の改修ワークショップの企画運営、レクチャーイベントの実施、行政への都市利用提案などの実践を通じた、 建築と社会の関わり方、そして建築家の役割についてのリサーチをおこなっている。主な企画に「アートが街を表現する―循環するコモンズたちの都市―」(主催:森美術館、2018-2019)、「PARIS TOKYO – KENCHIKU ARCHITECTURE」(主催:パリ市都市建築博物館、2013)。参加展覧会に「BI-CITY BIENNALE OF URBANISM\ARCHITECTURE (SHENZHEN) 」(2019)「Still Moving」(主催:京都市立芸術大学、2015)「Adhocracy Athens」(主催:Onassis Cultural Centre、2015)。
津川恵理 TSUGAWA ERI
2013年京都工芸繊維大学卒業。2015年早稲田大学院修了。2015-2018年組織設計事務所勤務。2018-2019年文化庁新進芸術家海外研修員としてDiller Scofidio+Renfro (NY)勤務。2019年ALTEMY代表として独立。東京藝術大学教育研究助手、東京理科大学非常勤講師。鏡面風船を使用した都市実験 in NY, Kobe(2018,2019)、ポーラ美術館「Spectra-pass」(2021)、神戸三宮駅前さんきたアモーレ広場(2021)、YCAM「Incomplete Niwa Archives」展示制作(2021)などに従事。人の感性と社会を結ぶ建築を創造し、社会的な文化が生まれていくことを目指している。
協力
独立行政法人都市再生機構
2009年より地元まちづくりの運営支援や港区の計画策定支援などを通じて、新橋・虎ノ門地区のまちづくりに取り組んでいます。
https://www.ur-net.go.jp/toshisaisei/urbanr/lrmhph000000c9cl-att/kan203.pdf
プログラム
授業は前半と後半に分かれています。前半は日本のみならず世界的に注目されているアーバニズム(都市での暮らしや文化に対する考え方)を中心に、建築やアートの方法や概念を織り交ぜながら、都市の観察を繰り返します。単に知識を得るだけでなく、自らの身体を都市に投げ出し、まちを個々の感性で感じ取っていきます。
後半はより実践的に都市やまちについて考えるPBL型(課題解決型)の授業です。前半で身につけた知識と感性をフルに生かし、港区・新橋のまちでアイデア作りからプレゼンテーション、まちなかに飛び出しての都市実験に挑みます。自分たちの考えたことが、実際にまちの一部を変えるダイナミズムと興奮を味わって欲しいと思います。
講師は国際的にも活躍する建築家たちです。クラスを通して建築の世界や建築家という職業にも触れることができます。また、授業と並行して、東京理科大学理工学部建築学科西田司研究室と都市の遊びをテーマに共同研究を進めてきました。講義には実際に大学で建築を学ぶ理科大学の学生にもTAとして参加してもらい、アカデミズムと社会を架橋する先駆的実践としてご体験いただけます。
前半:ノンフィクショナル・アーバニズム(街の観察と実験)
01: モノの観察
独自の視点でまちにあるモノの特徴を観察し、ありえるかもしれない風景や情景をコラージュしたZINE(冊子)を作成します。
#デザインサーベイ #アーバンコモンズ #マチジン
02:人の観察
まちで過ごす人々はどのように過ごしているのでしょうか。実際に街の中にいる人の振る舞いを通して、リアルな都市の使われ方、求められる場所について考えます。
#行動観察 #考現学 #ロールプレイ
03: 空間の観察
まちの中の使われていない余白(隙間、空地)を観察し、潜在的なまちのポテンシャルを探ります。またその余白をさまざまにアレンジすることで可能なまちの新しい姿を妄想/検討します。
#プレイスメイキング #エフェメラル・アーバニズム
04: 現象(光、音、匂い)の観察
光や音、匂いなど、非視覚的なまちを構成する要素を観察し、現象面から都市の感覚環境のあり方や、活用方法について考えます。
#センシング #センサリー・アーバニズム
後半:フィクショナル・アーバニズム(プロジェクト演習)
05-06: 観察を通して得られた街の特徴をもとに、ありえるかもしれない未来の街のフィクションを構想/妄想します。
07-08:グループ毎に考えたフィクションをもとに、まちに繰り出して簡単なアクションを用いた実験を実施し、その効果や可能性を探ります。
09-10:05-08での内容をベースに、新橋エリアの未来の可能性をヴィジュアル化し、プレゼンテーションを作成します。実際に新橋エリアの再生に関わる企業の方々からフィードバックやコメントをいただきながら、実験の成果を具体的なまちづくりにどのように展開できるかを議論します。
授業へのお申し込みに関して
GAKUの授業へのご参加を検討下さいまして、誠にありがとうございます。お申し込みにあたりましては、参加される生徒様の保護者の方による、参加へのご同意及び下記注意事項へのご承諾が必要となります。 下記ご注意事項をご承諾いただいた上で、お申し込みフォームへお進みください。
お申し込み(先着順)
1)お申し込み
peatixよりお申し込みください。
2)ご受講確定
主宰者より、メールにてご受講確定通知をお送りいたします。こちらのご連絡をもってご受講確定となります。
*ご入金後3日以内にメールが届かない場合は、迷惑メールフォルダのご確認いただいた上で、大変お手数ではございますが、下記の問い合わせ先までご連絡をいただけますようお願い致します。
お問い合わせ
GAKU事務局
info@gaku.school(担当:佐藤海)
授業の日程
2023.9.7 THU 17:00~19:00 01: モノの観察
2023.9.21 THU 17:00~19:00 02:人の観察
2023.10.5 THU 17:00~19:00 03:空間の観察
2023.10.19 THU 17:00~19:00 04:現象の観察
2023.11.4 SAT 13:00~15:00 05:フィクショナル・アーバニズム01:計画
2023.11.4 SAT 15:00~17:00 06:フィクショナル・アーバニズム02:デザイン
2023.11.18 SAT 13:00~15:00 07:フィクショナル・アーバニズム03:実験
2023.11.18 SAT 15:00~17:00 08:フィクショナル・アーバニズム04:検証
2023. 12.9 SAT 13:00~15:00 09:フィクショナル・アーバニズム05:提案
2023.12.9 SAT 15:00~17:00 10:フィクショナル・アーバニズム06:発表
授業へのお申し込みに関して
GAKUの授業への参加をご検討下さいまして、誠にありがとうございます。お申し込みにあたりましては、参加される生徒様の保護者の方による、参加へのご同意及び下記注意事項へのご承諾が必要となります。下記ご注意事項をご承諾いただいた上で、お申込みフォームへお進みください。
個人情報の取り扱いについてお申し込み時にいただいた個人情報は、GAKUのプライバシーポリシーに基づき適正に管理し、授業一連の活動に関するGAKU及び授業主宰者からのご連絡、今後行うイベントの情報のお知らせ、その他これらの業務上必要な範囲でのみ利用致します。
※GAKUの個人情報保護方針(プライバシーポリシー)は、こちらをごらんください。
https://gaku.school/privacy/
※個人情報の訂正、削除等をご希望される場合には、下記のコンタクトフォームよりご連絡ください。
https://gaku.school/contact/
当日の記録写真や作品等について
当日の記録写真及び動画、作品などは、GAKU及び授業主宰者や開催協力・後援団体の業務
(ホームページやパンフレット等への掲載を含む)に使用させていただく場合があります。 また、授業の配信や記録動画の販売が行われる場合があります。なお、当日は、新聞やテレビ、インターネットサイトなどの取材が入り、授業の様子が報道されることがあります。氏名と顔が判別される動画像の同時掲載の際には、改めてご承諾をいただくようご連絡を致しますが、ご懸念の点がありましたら、お申し込みの備考欄やコンタクフォームより、お気軽にご連絡ください。
※今回の授業を通して完成した制作物は、10代のクリエーションの発信機会の向上及び港区・新橋エリアの魅力訴求を趣旨に、独立行政法人都市再生機構及び独立行政法人都市再生機構のグループ会社が所管する、YoutubeやHP等のWEB媒体、SNS、メールマガジン、リリース、デジタルサイネージ等への掲載、展示スペースでの展開等の可能性があることをあらかじめご了承ください。
キャンセルについて
やむおえずご受講をキャンセルされる場合には、初回授業実施の1週間前(8月31日)までの期間に限り受講料のご返金を承ります。キャンセル方法についてはPeatixサイトをご参照いただきお手続きください。
※お支払い方法によってはご返金の際に手数料が発生する場合がございます。詳細はPeatixサイトよりご確認ください。
新型コロナウイルス感染症防止への対応について
1.授業参加にあたって
①施設入場時の検温と手指のアルコール消毒、施設利用時のマスク着用にご協力お願い致します。
②授業当日に37.5℃以上の熱があった場合には、いかなる理由があっても、授業には参加出来かねますので、ご了承ください。
2.感染の疑いがある場合
①37.5℃以上の発熱が3日以上続いた場合、その他発熱や体調不良等が続き感染が疑われる場合、2週間以内に海外に渡航している場合、新型コロナウイルスへの感染を疑われる人との接触可能性が本人または同居家族にある場合には、当該事実の判明後、直ちにクラス主催者にご連絡の上、授業の参加をお控えください。
②授業中に参加者の体調不良などが確認された場合には、感染拡大防止のため、当日の活動を中止し、参加者皆様のご帰宅をお願い致します。ご了承ください。
3.感染が確認された場合
①万が一、GAKUの利用者に、新型コロナウイルス感染症が発症した場合、保健所の指示に従い、速やかな対応を行います。必要な情報提供にご協力お願い致します。
②授業実施会場の他施設内で感染者が確認された場合、授業の実施を延期する場合もございます。その際、授業料返金は致しかねますのでご了承ください。
③万が一新型コロナウイルス感染症に感染された場合の責任は負いかねます。
承諾をした上で、申し込み手続きを進める
トピックス
-
「(Non)Fictional Urbanism – まちの観察と実験 –」第9回〜第10回 提案と発表
-
「(Non)Fictional Urbanism – まちの観察と実験 –」第7回〜第8回 実験と検証
-
「(Non)Fictional Urbanism – まちの観察と実験 –」第5回〜第6回 計画とデザイン
-
「(Non)Fictional Urbanism – まちの観察と実験 –」第4回 現象の観察
-
「(Non)Fictional Urbanism – まちの観察と実験 –」第3回 空間の観察
-
「(Non)Fictional Urbanism – まちの観察と実験 –」第2回 ヒトの観察
-
「(Non)Fictional Urbanism – まちの観察と実験 –」第1回 モノの観察
-
遊びのアーバニズム実践学2022
-
遊びのアーバニズム実践学
-
Town Play Studies