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  • 音楽

Beyond the Music(第1期)

by 江﨑文武

2020年11月〜2021年6月(全6回) / 10代

はじめに

Beyond the Musicは、音楽を志す/あるいは音楽に関心のある受講生に対し、音楽を通じて、言語、文化、歴史、物理、民族、テクノロジーといった、他の領域への学びを深める試みです。

今日、音楽を取り巻く環境は急速に変化しています。CDビジネスからデジタル配信・ストリーミングサービスへの移行、アジアのポピュラー音楽の欧米進出、あるいはアフリカのポピュラー音楽の隆盛、さらにはアーティストとBLMをはじめとする社会問題の関係まで。少し気を抜けばあっという間に時代の変化に取り残されてしまういま、アーティストはただ音楽をつくる・表現するだけではなく、こうした背景を理解することがますます重要になってきています。

それでは、そうした俯瞰的な視点を持つためにはどうすればいいのでしょうか。その答えの1つには「統合的に学ぶ」姿勢があると考えます。たとえば、音楽を「音波」として捉えると「物理学」との関わりが見えてきます。歌詞に目を向けると「言語学」との関わりが見えてきます。

本講義は、こうした統合的に学ぶ姿勢の獲得を1つの到達点とし、音楽を軸に様々な学問領域を横断しながら展開する、オルタナティブな学びの場です。

開催概要

日程:2020年11月~2021年6月(予定/全6回)*詳細の日時は随時お知らせします
時間:各回120分
対象:10代
参加方法:開催毎に事前募集
主宰:江﨑文武

主宰


江﨑文武

1992 年 福岡県生まれ。東京藝術大学音楽学部卒業、東京大学大学院修士課程修了。WONK, millennium parade でキーボードを務めるほか、King Gnu, Friday Night Plans など様々なアーティスト作品のレコーディングやプロデュースを手がける。映画やコマーシャルへの楽曲提供も多数。音楽レーベル“EPISTROPH” を主宰しデザインを監修するほか、芸術教育の領域でもその活動の幅を広げている。米国拠点の教育スタートアップGAKKO Inc. では幼児のアルファベット読み書き支援アプリケーション“mojimoji” の開発に参加。大学院修士課程ではスマートエデュケーション社のアプリケーション“おとねんど” を用いて、幼児の音表現支援をテーマに研究を行った。

募集中のクラス

現在準備中です。決まり次第、GAKUウェブサイトおよびSNSで随時お知らせしていきます。

授業へのお申し込みに関して

GAKUの授業へのご参加を検討を下さいまして、誠にありがとうございます。お申し込みにあたりましては、参加される生徒様の保護者の方による、参加へのご同意及び下記注意事項へのご承諾が必要となります。 下記ご注意事項をご承諾いただいた上で、お申込みフォームへお進みください。

授業お申し込みに関するご注意事項

お申し込み

1)仮申し込み
こちらのpeatixページよりご応募ください。

2)詳細のご案内
申し込み締め切り日の後(営業日3日間程度)、GAKU事務局より抽選結果やお支払い方法の詳細をメールにてご案内致します。

ゲスト講師


井上幹 Kan Inoue

1990年東京生まれ、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。ベーシスト/ 作編曲家 / 音楽プロデューサー / サウンドエンジニア / サウンドデザイナー。EPISTROPH共同創業者・取締役。ベーシストとして、IO(KANDYTOWN)、ISSUGI、唾奇などヒップホップアーティストから堀込泰行、kiki vivi lilyまで幅広いアーティストのライブやレコーディングに参加する。ミキシング/マスタリングエンジニアとして、WONKの全作品のミキシング / マスタリングを始めEPISTROPHの他作品や他数多くのアーティストの作品を手掛ける。また、ゲームサウンドデザイナーとしてグリー株式会社に所属。Unity/Unreal Engine/CRI/Wwiseを用いてモバイルアプリからPS4まで数々のコンソールのゲームのサウンドデザインを行う。2018年度の日本最大のゲーム技術者カンファレンスCEDECに登壇。

 


額田 大志 Masashi Nukata

作曲家、演出家。1992年東京都出身。東京藝術大学在学中に8人組バンド『東京塩麹』結成。ブレイクビーツとミニマルミュージックを掛け合わせたサウンドで、ディスクユニオン主催のDIM.オーディション2016に選出。2017年にリリースした1st Album『FACTORY』は、NYの作曲家スティーヴ・ライヒから「素晴らしい生バンド」と評された。翌年、FUJI ROCK FESTIVAL’18に出演。また2016年に演劇カンパニー『ヌトミック』を結成。「上演とは何か」という問いをベースに、音楽のバックグラウンドを用いた脚本と演出で、パフォーミングアーツの枠組みを拡張していく作品を発表している。『それからの街』で第16回AAF戯曲賞大賞、古典戯曲の演出でこまばアゴラ演出家コンクール2018最優秀演出家賞を受賞。その他の活動として2019年に初の小説作品『トゥー・ビー・アニマルズ』を悲劇喜劇(早川書房)に掲載。2020年3月に文化庁「東アジア文化交流使」として韓国に派遣(新型コロナウイルスにより延期)。またJR東海『そうだ 京都、行こう。』を始めとする広告音楽や、市原佐都子『バッコスの信女-ホルスタインの雌』などの舞台音楽も数多く手掛ける。

 


ermhoi エルムホイ

日本とアイルランド双方にルーツを持ち、独自のセンスで様々な世界を表現する、トラックメーカー、シンガー。2015 年 1st Album Refugee”をsalvaged tapes recordsよりリリース。 以降イラストレーターやファッションブランド、映像作品や TVCM への楽曲提供、ボーカルやコーラスとしてのサポートなど、ジャンルやスタイルに縛られない、幅広い活動を続け ている。2018 年に小林うてなと julia shortreed と共に black boboi 結成。フジロック 19’ のレッドマーキー出演を果たす。2019年よりMillennium Parade に参加。 2020年6月にはE&AmphitriteをBINDIVIDUAL recordsよりリリース。

 


石若 駿 Shun Ishiwaka

打楽器奏者。1992年北海道生まれ。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校打楽器専攻を経て、同大学を卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。リーダープロジェクトとしてAnswer to Remember,SMTK,Songbook Trioを率いる傍ら、くるり、CRCK/LCKS、Kid Fresino、君島大空、Millennium Paradeなど数多くのライブ、作品に参加。また近年の活動として、山口情報芸術センター[YCAM ]にて、音と響きによって記憶を喚起させることをテーマに、細井美裕+石若駿+YCAM新作コンサートピース「Sound Mine」を発表。アッセンブリッジ・ナゴヤにて、旧・名古屋税関港寮全体をステージとした回遊型パフォーマンス「石若駿×浅井信好ライブセッション」を行う。自身のソロ演奏が、山本製作所100周年記念モデル「OU-オウ」CM、フィガロジャポン新連載 山田智和監督「虹の刻 第15章」のオンラインスペシャルムービー、建築家 妹島和世氏設計による大阪芸術大学アートサイエンス科新校舎のドキュメンタリーに抜擢されるなど活動は多岐に渡る。

 


細井美裕 Miyu Hosoi

1993年生まれ、慶應義塾大学卒業。在学中からボイスプレイヤーとして楽曲、サウンドインスタレーションに参加。2019年 22.2chで制作した「Lenna」をNTTインター・コミュニケーションセンター[ICC]無響室、山口情報芸術センター[YCAM]にて展示。2020年 Ars Electronica Festivalにて無響室と残響室を繋ぐテレプレゼンス作品「Vocalise」を発表。SHUREとMixcloudによるSHURE24 : 世界のオーディオカルチャーをプッシュする24人に選出。第23回文化庁メディア芸術祭アート部門新人賞受賞。

常田俊太郎 Shuntaro Tsuneta
1990年、長野県生まれ。東京大学工学部卒業後、戦略系コンサルティングファームを経て株式会社ユートニックを共同創業。アート・エンターテインメント領域のプロデュースやコンサルティング、アプリケーション開発に携わる。ミュージシャンとして、ストリングスを中心にアレンジやレコーディングなどの活動を展開。millennium paradeでオーケストレーションを担当するほか、King Gnu、Vaundy、加藤ミリヤなどの楽曲にレコーディング参加。

プログラム

第1回『音響と物理』2020年11月29日(日)

ゲスト講師:井上幹(WONKベーシスト/ミックスエンジニア)、矢田部浩平(早稲田大学表現工学科・講師)
音楽の基本となる「音響」には、実は物理や数学の仕組み、考え方が深く関わっています。音楽を知ることは、物理や数学を知ることともつながります。第1回授業『音響と物理』では、身近なSpotifyに搭載されている仕組み(たとえば、音源からボーカルのみを消すことのできるカラオケ機能などもよく考えたら不思議ですよね)などの日常的な音楽のトピックスを例にあげていきながら、音楽という存在を紐解いていきます。たとえば、はどのように行われてるのだろう?どんな仕組みになっているのだろう?

 

第2回『音楽とことば』 2021年2月23日(火・祝)

ゲスト講師:額田大志(作曲家/演出家)
言葉を音楽だと感じる境界は何か?
普段の生活はもちろん、作文を書くとき、詩を読むときに私たちは言葉を使います。音楽における歌詞もその一つです。歌をはじめ、世界には様々な「発話」があり、何気ない言葉が音楽に変わっています。では、私たちがそれを音楽と感じるのは、どのような瞬間なのでしょうか。私たちは言葉を、どのようなときに音楽と感じることができるのでしょうか。今回は、言葉が音楽になる境界を、参加者同士のワークショップを通じて探ります。

 

第3回『音楽と世界史「プロテストソングの世界地図」』 2021年4月4日(日)

ゲスト講師:ermhoi(トラックメーカー/シンガー)
社会へメッセージを伝えることを目的とした音楽は1960年代の公民権運動以来多くのミュージシャンによって作られてきた。政治、反戦、環境、人権、世界中に常に溢れかえる様々な問題を、すくいとり、歌へと形を変える。その歌は人々に気づきを与え、鼓舞し、生まれた大きな渦が社会をまた変えていくことがある。そんなプロテストソングについて、世界中のいろいろな地域の歌を実際に聴きながら、歌詞、時代背景などを紐解き、日本でもよく知られているものからマイナーなものまで紹介していきます。

 

第4回『音楽人生Beat学』 2021年5月18日(火)

ゲスト講師: 石若駿(打楽器奏者)
打楽器奏者として活躍する石若さん。そもそもどんなことをがきっかけで興味を持って、その道に進むことになったのでしょうか。そして、プロのミュージシャンとしての喜び(そして苦しみも!?)はどのようなものでしょうか。今回は、音楽の体験を共有することの大切さを近頃考えているという石若さんご自身のパーソナルヒストリーを紐解きながら、音楽家として生きるということに迫っていきたいと思います。(幼稚園時代に銅鑼に出会い打楽器に目覚め、XJAPANのYOSHIKIに憧れてドラムを始め、ジャズに出会い、クラシックを極めた。という経緯そのものが音楽の可能性を感じさせます)なんと、当日はドラムセットを持ち込んで、目の前で演奏も体感できるとのこと。防音設備の関係で、今回はGAKUのお隣にあるライブストリーミングスタジオ・SUPER DOMMUNEを会場にお借りしての特別開催です。

 

第5回『芸術と科学』 2021年6月20日(日)

ゲスト講師:細井美裕(ボイスプレイヤー)
「芸術」と「技術」のつながりは、社会になにを提言できるか。
カメラ、音楽プレイヤー、センシング、コンピューター…技術の進化は私たちの何を変えてきたか。
「芸術」と「技術」の両輪で制作されたインスタレーション/音楽/舞台公演など様々な作品のコンセプトからそれを実現させるための技術背景まで、作家側と技術者側それぞれの視点で紹介していきます。文理融合の必要性と課題をともに考え、世界を新たな視点から見ていくことを目指します。

 

第6回授業『芸術と経済』 2021年7月25日(日)

ゲスト:常田俊太郎(ミュージシャン/株式会社ユートニック共同代表)
「アーティスト」と「お金」という、切っても切れない問題に迫る今回。
古くは宮廷や教会、名家などの存在によって、創作のための経済が担保されていた時代から、録音技術や放送・配信技術などの技術進化とともに「産業」になった歴史の帰結としての、いま。
一方で、産業化の過程で確立された大きな経済構造が、制作コストの低下や中間介在の意味の問い直しによって崩れ、更なる変容を遂げようとしている出発点としての、いま。
デジタルアート、仮想空間を活用したメタバースなどの新しい表現手段/事業機会も続々と出現してきている中で、過去と未来に感性を研ぎ澄ませて、芸術と経済の関わり方について、ともに考察していきます。

お問い合わせ

GAKU事務局
info@gaku.school(担当:佐藤)

協賛

WEGO

全国に約160 以上のショップを展開する「WEGO」。ファッションの提案にとどまらず、ストリートから派生しているカルチャーをピックアップして、多岐にわたった商品開発やイベントを展開しているライフスタイル&カルチャーストア。

Manhattan Records

1980 年に渋谷でスタートした、クラブミュージックの専門店。R&B やヒップホップの音源を現地で買い付け、シーンの最先端を紹介し続けている。販売事業だけでなく、レコードレーベルとして、アーティストのマネジメントや作品のリリースも行う。

授業の日程

2020.11.29 SUN 15:00~17:00『音響と物理』 ゲスト:井上 幹
2021.02.23 TUE 15:00~17:00『音楽とことば』 ゲスト:額田 大志
2021.04.04 SUN 15:00~17:00『音楽と世界史「プロテストソングの世界地図」』 ゲスト:ermhoi
2021.05.18 TUE 16:00~18:00『音楽人生Beat学』 ゲスト:石若駿
2021.06.20 SUN 15:00~17:00『芸術と科学』ゲスト:細井美裕

クラスの様子

このクラスの様子の一部を下記「トピックス」でご紹介しています。ぜひご覧ください。

授業へのお申し込みに関して

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※GAKU の個人情報保護方針(プライバシーポリシー)は、 こちらをごらんください。
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キャンセルについて
授業のキャンセルに伴うご返金に関しては、各授業主宰者のご案内をご確認ください。
新型コロナウイルス感染症防止への対応について

1.授業参加にあたって
①施設入場時の検温と手指のアルコール消毒、施設利用時のマスク着用にご協力お願い致 します。
②授業当日に 37.5℃以上の熱があった場合には、いかなる理由があっても、授業には参加 出来かねますので、ご了承ください。

2.感染の疑いがある場合
①37.5℃以上の発熱が 3 日以上続いた場合、その他発熱や体調不良等が続き感染が疑わ れる場合、2 週間以内に海外に渡航している場合、新型コロナウイルスへの感染を疑われる 人との接触可能性が本人または同居家族にある場合には、当該事実の判明後、直ちにクラ ス主催者にご連絡の上、授業の参加をお控えください。
②授業中に参加者の体調不良などが確認された場合には、感染拡大防止のため、当日の 活動を中止し、参加者皆様のご帰宅をお願い致します。ご了承ください。

3.感染が確認された場合
①万が一、GAKU の利用者に、新型コロナウイルス感染症が発症した場合、保健所の指示 に従い、速やかな対応を行います。必要な情報提供にご協力お願い致します。 ②渋谷 PARCO の他施設内で感染者が確認された場合、授業の実施を延期する場合もござ います。その際、授業料返金は致しかねますのでご了承ください。
③万が一新型コロナウイルス感染症に感染された場合の責任は負いかねます。

トピックス

  • 「Beyond the Music」第6回 常田俊太郎さん

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