REPORT

「我美と作美(第3期)」第7回 メイクアップの応用


「新しい美しさ」を具体化する
「我美と作美」は、メイクアップを通して新たな「美しさ」を表現するクラス。昨年度に引き続き開講する今回も、様々なジャンルのクリエイターが生み出す「美しさ」に触れながら学びつつ、10代の生徒の皆さんが、メイクアップを通して、これからの時代の美意識を自ら生み出していきます。

12月10日(日)、第7回は前々回に続き、メイン講師の計良さんが校長を務めるヘアメイクスクール「SABFA」での出張授業。今回は計良さんからメイクの応用技術を学ぶことで、生徒のみなさんがイメージしている新しい美を実現するための具体的な構想を掴んでいきます。




応用的な技法と技術を体感する
まずは計良さんによるデモンストレーションから授業がスタート。新たにエアブラシとステンシルを使った技法、大小様々な筆で線を描くドローイングの技法などが実演とともに紹介されていきます。ブラシによる細かい粒子の表現。筆による線の表現。表現意図に沿いながら、それぞれの技法を使い分ける計良さんの姿を目の前に、生徒の皆さんも身を乗り出してそれを体感していきます。

生徒の皆さんのなかでも美しさを感じた原体験として話題に良くあがっていた光(そして影)。第2回で講師を務めてくださった、リップの応用研究に取り組む資生堂の冨田希子さんたちが、紫外線に反応して光る技術を用いたリップを試作し、生徒のみなさんが実際に今回のメイクアップで使うことが叶いました。様々な技術に触れることで、表現したい新しい美のイメージも膨らんでいくようでした。




一人一人が手を動かす
​​生徒の皆さんも応用的なメイクに挑戦していきます。計良さんと同じプロフェッショナル用のコスメやツールをお借りしつつ、これまでの授業で構想してきた「新しい美しさ」への表現を試行錯誤していきます。

計良さんは生徒の皆さん一人ひとりに耳を傾け、それぞれに適した技法や技術を示してくれます。また、生徒の皆さん同士でメイクしあったりアドバイスを贈りあったり、それぞれの表現をクラス全体の関係性のなかで育んでいる様子が印象的でした。

冨田さんのチームからはリップに続いて新技術を用いたコスメ「セカンドスキン」の体験キットも贈られます。もともとは薄い皮膜をつくる美容ツールではありましたが、「涙や海、水の表現として使えるかも」と新たな使い方が生まれているようでもありました。


次回はヘッドピースなどの制作
次回の授業は、第6回に続きアーティストの下田昌克さんを講師に迎えた制作の時間。本番となる次々回の撮影に向けて、メイクとともにそれぞれの世界観を表現していく衣装やヘッドピース、アクセサリーなどの制作に取り組んでいきます。

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