REPORT

【10代インタビュー】kazuhoさん(「Town Play Studies」元受講生)


それぞれの活動や作品制作について、今興味のあること、今後の目標などなど。GAKUに集う様々な10代の方にGAKUスタッフがインタビューする企画「GAKUと出会って」。今回は、「Town Play Studies」元受講生のkazuhoさんにお話をお聞きしました。

 

「Town Play Studies」について

 

ーkazuhoさんは大学で建築を勉強されていますよね。大学で学びながら、同時に「Town Play Studies(以下TPS)」を受講してみて、どんなことを感じましたか?

TPS では、遊びの中で「知らない間に学んでた」って感じでした。TPSを受講したときはまだ大学に入りたてで、専門的なことをほとんど学んでいなかったので、後々になって「あ、これってそういうことだったんだ」と。授業で数値を図ってビンゴゲームをした時(第2回:センシングビンゴ)、私は風速を測りました。その時は「これくらいなんだな〜」と思っていたけど、実際に授業で風速の話が出てきた時、数値と感覚が結びついていることに気づきました。
あと、ダンボールで居場所を作る授業(第3回:ダンボール・パーソナルスペース)。大学で学んでいくにつれて、人の居心地の良い空間ってなんだろう?ということを考える機会が増えてきました。その時に、ダンボールで自分の空間を作っていくことと、人の居心地の良い空間を考えることはとても通じているのだと改めて感じました。

ーTPSでは授業の集大成として、遊びを通して街と主体的に関わっていけるような「街を舞台にした遊び」を、実際に受講生自身が生み出しましたよね。そのアイデアを考え、実践してみてどんなことを感じましたか?

遊びを通して、「街の形をみた」っていう感覚があります。私たちは、カードを使って街の中も「形と色とオノマトペ」を探すっていうゲームを考案したのですが、特に「形」が印象的で。街にあるものって意外と整った形をして、丸とか三角とか四角とかに当てはめられるんだなということに気づき、街を見る目が変わった感じがしました。
私たち(受講生)は、最初にレクチャーがあって、そのあとに街を出る(遊びを実践する)っていうを繰り返していたから、レクチャーで学んだことを生かしながら街を見ることができていました。なので、今回私たちが作った遊びもそれと同じように、遊ぶ人が新たな視点を持って街を見ることができる、きっかけとなるものになったのではないかなと思います。

 

街と人の関わりについて


ーそもそも、どのようなきっかけで建築や都市に興味を持ったのでしょうか?

小さい頃から物を作るのが好きで母とよくお裁縫したりしてて、自分の手で何かを作るのが楽しいなと思っていたり、勉強していく中で、美術と数学が好きだったり。
高校生3年で進路に悩んでいるときに、地域の子どもたちの居場所を作ることを目的とした「子ども食堂」のボランティアをしていました。そこで街のひとと関わるのが楽しいなと感じた。その経験を通じて、私の得意分野を生かして街を豊かにできないかなと思ったのがきっかけです。

ー建築の中でも、特に都市やまちづくりに興味を持っているのですね。それらを学んでいく中で、「こんな風になったら、もっと街が良くなるんじゃないかな」と思うことはありますか?

高校生のときすごい思ってたけど、渋谷に限らず、学生や若い人が街で集まれる場所ってサイゼリアとかマックとか、限られてますよね。そういう場所がもうちょっと街に生まれたら良いですよね。街の中に関わり合いが少ない感じがするっていうか。まあコロナになってから、関わっちゃいけないんだろうけど。でも高校生の時、自分の生活は「家と学校の往復だな」って漠然と思ってたんですよね。学校と家に楽しいことはあっても、その途中(街)で楽しいことがあるわけではないなと。せっかくこの街でみんなで暮らしているんだから、年に数回のお祭りとかイベントだけでなく、もっと毎日楽しいことが起こっていてもいいんじゃないかなと思いました。誰かが街のためにアクションしてる、っていう状態が毎日あふれていたら面白そうですよね。

ー面白いですね。そんな街を作るために、kazuhoさんがアクションを起こすなら、どんなことをやってみたいですか?

何ができるかな。私1人じゃできないですが、街でみんなで突然踊りだすとかしてみたいですね(笑)音楽かけて、簡単な踊りだったら周りの人もノってくれるかも。楽しそうです。

 

受講を考えている10代に一言

 

ー最後に、「Town Play Studies」への受講を考えている10代に向けて、メッセージをお願いします。

遊びを通して街を見てみると、自分の身体を通して街の楽しさだったり、逆に嫌だなと思うことをはっきりと感じられる。自分の感覚を養うことができる場だと思います。そして、人の個性が出る場でもあると思うので、いろんな新しいことに触れられるのではないかなと思います。

ーありがとうございました!

 

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