「Town Play Studies」第3回
「Town Play Studies(以下、TPS)」は都市と建築のクラス。建築家の海法圭さん、川勝真一さん、津川恵理さんと、東京理科大学理工学部建築学科西田研究室の学生の皆さんとともに、「“遊び”という身体的なコミュニケーションを使って、いかに主体的・創造的に都市にアクセスしていくか。」そんなテーマのもと、都市計画や建築デザインについての考察を深めていきます。GAKUを拠点にしながらも、渋谷の街全てが活動の舞台です。
2020年10月20日に行なわれた第3回目の授業では、「パーソナルスペース」がテーマに!河川敷や芝生で、決められていないのに自然と人が一定の距離を保って座っていたり、家族が近づいてきてもなんとも思わないけど、知らない人だったら少し不快感を感じたり。パーソナルスペースは、そんな人それぞれの踏み入れられたくない心理的な距離感覚のこと。
今回は段ボールを持って街に繰り出し、自分のパーソナルスペースを作ってみよう!都市に存在する何もない場所「void」から、街に新しい空間を見つけていきました。屋根や仕切り、机、敷物、、、段ボールを色んなものに変身させながら、それぞれの「居心地のいい場所」を探していきます。「この隙間で寝れるかも。」「照明がいい感じ!ここなら本が読めそう。」空間のサイズ感や照明、周りの音などなど、環境と身体感覚とを照らし合わせながら街を歩いてみると、都市全体が自分の場所になったように感じます。
ビルの隙間や、道の脇に存在するちょっとした空間。そんな誰のものでもない、元々存在している環境に、自分の場所を作り出す。都市に深くアクセスする体験を通して、街を、そして建築をより身近に感じることができました。