REPORT

「ものづくりと場づくり」第5回 中間発表


自分のアイデアをプレゼンテーションする
「ものづくりと場づくり」は、「理想の学びの場のためのプロダクト」をテーマに掲げるプロダクトデザインのクラス。講師にプロダクトデザイナーの岩元航大さんを迎え、GAKUを具体的なフィールドとして、より良い「学び心地」を生み出すためのプロダクトを構想し、実際に形にしていきます。

2月4日(日)の第5回は、これまでに制作したムードボード、エスキス、模型を使った中間発表。講師の岩元さん、生徒の皆さん、GAKU事務局、そして重なるテーマを扱う建築クラス「『私をつくる教室』をつくる」で講師を務める廣岡周平さんに向けて、それぞれの「理想の学び場」とそれを実現するためのプロダクトのアイデアのプレゼンテーションを行いつつ、これから始まる本格的な制作に向けて自身の頭の中も整理していきます。






「理想の学び場」を実現するプロダクト
授業開講前からGAKUに集まり、前回の模型制作の続きを行う生徒の皆さん。中には段ボールを使って実寸模型を手がける生徒の方も。「学び心地」を実現する「使い心地」への意識の高まりも感じられます。

中間発表では、まずGAKUをどのような理想の学び場にしたいのかをプレゼンテーション。その後第3回授業でムードボードとエスキスと共に発表した内容をもとに、それぞれの「理想の学び場」を実現するために、プロダクトにどんな工夫を凝らしていったのか、具体的な工夫を模型とともに発表していきます。

例えば、「色々な興味を持つ人たちとクラスを超えて交流できる場にしたい」」という生徒は、第3回で発表したそれぞれの読み終わった本やおすすめの展示のチラシなどを置いておけるプロダクトだけではなく、自分の言葉でその魅力を伝えられるようホワイトボード機能がついたプロダクトも模型に仕上げて提案。同じ学び場を目指す他の生徒からは、さらにアイデアを広げて、毎回の授業の感想や最近興味のあることを自分の声で録音できるプロダクトも提案されていきます。




クラス全体でアイデアを豊かにしていく
岩元さんは生徒の皆さんの模型に実際に触れながら、「折りたたむにははどんな構造をイメージしてる?」「この板を使わない時はどうしよう?」とさらにアイデアを具体化していくための質問が贈られます。同時に、生徒の皆さん同士では、「こんな使い方もできそう!」など、そのアイデアを膨らませるコミュニケーションも交わされました。

建築クラス「『私をつくる教室』をつくる」講師の廣岡さんからは、「この場所を使う皆さん自身はどんなプロダクトを必要としているのか。自分の身体感覚にどんどん委ねていきいましょう」と応援メッセージが贈られました。




次回からはスタジオでの制作がスタート
次回からは岩元さんが主宰されるシェア工房「スタジオ発光体」での制作がスタート。木工旋盤、バンドソー、マルノコ盤、ベルトサンダーなど、プロダクトデザインの現場にしかない本格的な機材を扱い、自分自身の手による「ものづくり」に挑戦していきます。

 

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