REPORT

「ものづくりと場づくり」第4回 エスキス制作


形にしてみて、さらに想像を拡げる
「ものづくりと場づくり」は、「理想の学びの場のためのプロダクト」をテーマに掲げるプロダクトデザインのクラス。講師にプロダクトデザイナーの岩元航大さんを迎え、GAKUを具体的なフィールドとして、より良い「学び心地」を生み出すためのプロダクトを構想し、実際に形にしていきます。

1月28日(日)の第4回では、前回発表した「ムードボード」と「エスキス」を参考に、それぞれの「理想の学びの場」のためのプロダクトの模型制作に挑戦。手を動かしていくことで、自分が生み出したかったプロダクトのあるべき姿や形を明確にしたり、そもそもの自分が実現したい理想の学びの場のイメージをつかんでいきます。





プロダクトを使う人や場所を意識する
「模型を作る上で忘れていけいないのが『スケール感』」と言う岩元さん。まずは生徒の皆さんとGAKUの椅子や机を測りながらその「使い心地」を確認していきます。「この椅子は少し高いから首が疲れる」「2人で使うには広いけど3人で使うには微妙な机の幅だね」「棚の奥に何があるのか見えない、、、」。理想の学び場を実現する「学び心地」は、その場にあるプロダクトの「使い心地」からも強く影響を受けることを改めて感じていきます。

実際に人が使うとしたら、GAKUに置くとしたら。スケール感を意識するため、1/10や1/3などの縮尺を設定してから模型制作を進める生徒の皆さん。実際に模型制作を進めてみると、頭の中で想像していた以上に大きかったり、小さかったり。そのような気づきを通じて、エスキスからさらに発展させた、新しい形のアイデアも形になっていきます。


ゴールをもう一度見据えてみる
「デザインの現場では『form follows function』という言葉があります。つまり、『形態は機能に従う』。このプロダクトを通して、何をしたいのか。そして、その先にどんな理想の学び場を実現したいのか。ゴールを見据えると自ずとあるべきデザインも見えてくるはずです」。様々な形のアイデアを検討している中、贈られた岩元さんからのコメントは、生徒の皆さんにプロダクトデザイナーとしてのクリエーションとの向き合い方を今一度思い起こさせるようでした。


次回は中間発表
授業時間を終えても黙々と制作を進める皆さん。次回はこれまでに制作したムードボード、エスキス、模型を使った中間発表。それぞれの「理想の学び場」とそれを実現するためのプロダクトのアイデアのプレゼンテーションを通じて、これから始まる本格的な制作に向けて自身の頭の中も整理していきます。

 

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