REPORT

「Beyond the Music(第3期)」第11回 ミキシング


プロが楽曲を仕上げていくプロセスを体感しながら、楽曲の最終調整
「Beyond the Music」は江﨑文武さんによる音楽のクラス。多角的な視点で音楽表現のあり方や可能性を見つめていきながら、全12回の授業を通して生徒一人ひとりが音楽作品を作り上げていきます。

前回までの4回の授業を経て、自分の楽曲を作り上げていった生徒の皆さん。1月28日(日)の第11回では、リリースに向けた楽曲制作の最後のプロセスとして、音のバランスや音色を調整する「ミキシング」の作業に立ち会います。今回生徒の皆さんのミキシングを担当してくれるのは、エンジニアの染野拓さんと井上幹さん。Sony Musicのレコーディングスタジオを訪れ、プロのミキシングの現場を体感しつつ、エンジニアのお二人と相談をしながら楽曲の最終調整を進めていきました。

 


ミキシングエンジニアと一対一での作業
楽曲をより良い形で仕上げ、聴いてもらうための重要なプロセスである「ミキシング」。今回の授業では、生徒一人ひとりが順番にスタジオに入り、染野さん、井上さんと一対一でその作業を行います。

「楽曲の中で何を一番大切にしたい?」「自分的には、どの音を一番強調したい?」「どんな風に聴いてもらいたい?」といった楽曲にまつわるものから、「音楽以外ではどんなことに関心があるの?」「普段はどんな音楽を聴いているの?」「どういうきっかけで音楽制作に興味を持ったの?」といったものまで。様々な問いかけをもとに、生徒の皆さんそれぞれと対話を重ねながら、音の細かな調整を進めていくエンジニアのお二人。楽曲に対する生徒の想いを、言葉になる前のものまでも受け止めながら、ミキシングに向かっていく様子がとても印象的です。

どんどん変化していく自分の楽曲にじっと耳を傾けながら、その様子に驚きを隠せない生徒の皆さん。普段なかなか見ることのできないプロフェッショナルな仕事のあり方を、自分の楽曲を通して体感していく貴重な機会となりました。

 


次回は、楽曲のお披露目会
ミキシング作業を経て、ついに生徒の皆さん11名による楽曲が完成。次回の授業最終回では、それらの楽曲のお披露目会を行います。会場は、名だたるミュージシャンがレコーディングを行うソニー・ミュージックスタジオ。プロフェッショナルな音響環境の中で、それぞれが作り上げた楽曲を発表し、半年間の授業を締めくくります。

(写真・執筆:佐藤海)

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