REPORT

「ものがたりとものづくり」 第5回 エスキス制作②


エスキスを描き上げる
「ものがたりとものづくり」はプロダクトデザイナーの岩元航大さんが講師を務める全11回のクラス。カリモク家具の木材に触れながら、生徒の皆さんも1人のプロダクトデザイナーとして制作や発表をしていきます。

前回の授業は、自分が気になった木を素材としたデザインの下書きとなるエスキスの制作。生徒みんなで70個以上のアイデアを持ち寄りつつ、「『これをデザインしたい』と思える理由」を自分自身に問いかけながらアイデアを磨いていきました。今回は、次回の中間発表に向けて、大量にあったアイデアを絞りつつ、エスキスを描き上げていきました。




具体的に想像し続けるということ
「今回素材として扱うクリの木は北海道で震災のあった地域に生えていた木。私自身のルーツも北海道にもあり、今回は災害時に必要なプロダクトをつくってみようと思います」前回の授業で岩元さんからアドバイスがあったように、それぞれの木が持っている「ものがたり」、そして生徒の「ものがたり」を踏まえて、それぞれのアイデアもアップデートされていきます。

前回に引き続き、生徒の皆さんそれぞれとの個人面談の時間も。漆の木材は、コップのような使い方に向いているか。杉の木材は、一枚板で湾曲に加工できそうか。中間報告に向けて、コンセプトとともに具体的な造形のイメージをまとめていくエスキスはもちろんのこと、実作に向けて気になるところも同時に思い浮かべていきながら、次のステップへと意識を向けていきます。


中間発表に向けた心構えを養う
「中間発表は現状報告。実作に向けて難しいなとかできるのかな?と感じている課題を相談するくらいの気構えで発表に望んでください。もちろん中間発表前に聞きたいことがあればいつでも連絡してくださいね」と、中間発表に向けて緊張感の漂うクラスに向けての岩元さんからのメッセージに、少し表情が緩んだ様子が印象的でした。


アイデアを言葉にもしていく
次回はエスキスと共にコンセプトなどを明文化したプレゼンボードでの中間発表。皆さんの発表内容が今からとても楽しみです。

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