REPORT

「世界のどこでも自分の家になるモバイルハウス『動く家』」第4回 エスキス


「エスキス」を通して頭の中のイメージを形にする
世界的建築家・伊東豊雄さんが主催する「伊東建築塾」による「世界のどこでも自分の家になるモバイルハウス『動く家』」。講師を務めるのは、o+hの百田有希さんと大西麻貴さん、PERSIMMON HILLS architectsの廣岡周平さんです。

12月5日(日)に開講された第4回の授業テーマは前回に引き続き「エスキス」。伊東豊雄さんも駆けつけてくださる次回の中間発表に備え、それぞれ頭の中でイメージしてきたモバイルハウスを模型やイラストなど、具体的な形に落とし込んでいきながら、イメージの広げ方や着眼点の探求の仕方も同時に学んでいきます。

 




街の中?川の側?森の中?環境からデザインを再考する
前回の授業に引き続きエスキスの作業。ダンボールや紙粘土などの素材に触れ家の形を作り上げていく人。鉛筆一本で入念にスケッチを描きあげる人。はたまたたくさんの付箋に家の特徴をメモしていく人。それぞれの方法で、頭の中に思い描くモバイルハウスを表現していきます。

「家だけではなくその周りがどんな環境なのかもイメージしてみる。そうすると自分がこの家で実現したいことがより具体的になっていくはずです。ぜひ挑戦してください。」講師の廣岡さんの投げかけから、森の中、川の側、街の中、家を置くその環境を色紙でつくりあげていく生徒の方も。環境設定のイメージが鮮明になることで、さらに考えたり手を加えたりしていくべきところが明確になっていくようです。

 


機能より、まずは自分自身の想いから
「模型だけじゃなくて言葉にしたり絵にしたり、どんな形でも大丈夫。これまでのエスキスを通して考えてきた軌跡を中間発表ではプレゼンしてください。それぞれのモバイルハウスがどんなことをできるのかではなく、まず自分自身がこのモバイルハウスで何をしたいのか、その目的をまずはじめに説明していけばきっと伝わっていくはずです。」中間発表に向けた廣岡さんのメッセージで授業を締めくくっていただきました。

 


それぞれの方法で、それぞれの軌跡を伝えていく
様々な角度から検討や探求をしていきながら、「家」について考えを深めて実際に形にしてきたこれまでの授業。中間発表では、完成したエスキスとともにそれぞれの想いも伝えていきます。プロの建築家の方々からの講評も含めて、とても楽しみです。

 

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