REPORT

「東京芸術中学」第36回 卯城竜太さん(後半)

編集者・菅付雅信さんと15人の世界的クリエイターによる、「本物のクリエイティヴ」に出会うアートスクール『東京芸術中学』。2021年6月5日(土)の授業では、アーティストの卯城竜太さんによる2回目の授業が開講。「簡単にアート作品をつくる」という前回授業の課題の成果を、受講生のみなさんが発表します!

卯城さんご自身もメンバーとして活動するアーティストコレクティブ「Chim↑Pom」、そして現代アートの原点となるアーティストたちの作品を鑑賞した前回授業。PARCOの目の前に置いた大きなゴミ袋、早朝の結婚パレード、逆さまにした便器など、「簡単に作られた」、そして「世界を少しづつアップデートしてきた」と卯城さんが言う作品の背景をシェアしながら、現代におけるアートとはなんなのか、社会にどんな影響を与えたのかについて探っていきました。

そして迎えた今回の発表。中身を飲み干した紙パック、宝石箱の中のティッシュペーパー、地面にひっくり返って落ちてい?お皿など、受講生たちが前回授業の翌日まで(!)に「簡単に」完成させた作品たちがお披露目されていきます。芸中史上一番短い制作期間の中で、身近なモチーフを素材にしてつくりあげた皆さん。どんなコンセプトなのか、どのようにつくったのかを、自らの言葉で卯城さんや芸中ディレクターの菅付さん、そして他の受講生の皆さんに伝えていきます。

身近なモチーフの中でも、側から見ると「ゴミ」にも見えるものを扱った作品が多かった今回の作品。発表のなかでも環境問題について触れたり、さらには「社会における価値とはなんなのか?」と問題提起する受講生の方も。それぞれの発表を終え、菅付さんからは「普段からそういうことを意識しながら生活しているの?」という質問が投げかけられます。さらに卯城さんからは「タイトルや解説も面白い!どんなものを参考にしながら書いたんですか?」との問いかけも。対話を重ねながら、作品について、そして作家である受講生自身について、より深く探っていきました。

「皆さんのテーマが深く大きなものだったこと、それを軽やかに表現していることに驚きましたし、新たな発見でした。めっちゃ面白いグループ展だったと思います。今回のようにテーマが大きくなればなるほど、自分だけのバックボーンに照らし合わせて考えながらつくってみると、自分だけの新たな価値観もつくりだせるんじゃないかな。これからもぜひ取り組んで欲しいです!」(事務局の意訳です♪)受講生全員が発表を終え、最後に卯城さんからはこんなコメントをいただきました!

 

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