「東京芸術中学」第35回 宇川直宏さん(後半)
編集者・菅付雅信さんと15人の世界的クリエイターによる、「本物のクリエイティヴ」に出会うアートスクール『東京芸術中学』。2021年5月29日(土)の授業では、ライブストリーミングスタジオ『SUPER DOMMUNE』を主宰する宇川直宏さんによる二回目の授業。GAKUのお隣でもあるSUPER DOMMUNEから、今回のためのスペシャル番組『HISTORY of SUPER YOUTH』に受講生のみなさんが出演!それぞれの「個人史」を発表していきました。
「個人史」には「他者には到達できない絶対的なオリジナリティ」があると言う宇川さん。前回の授業では、宇川さんの数々の作品を振り返りながら、どんなものに影響を受けたのか、どんな思いで作品を作ったのかなど、ご本人しか語れないまさに「個人史」を、受講生の皆さんとシェアしていきました。そんな前回に続き、今回は受講生の皆さんがそれぞれの人生を振り返り、グラフなどのビジュアルを制作。宇川さん、芸中ディレクターの菅付さん、そして世界中にいるDOMMUNEビュアーに向けて発表を行います。
「自分の歴史を世の中に伝えていくことでアップデートしていく。それが今回の企画です!」宇川さんのこんなコメントから発表はスタート。フリガナなしで読み終えた初めての小説から、親の影響で聴くようになった音楽、旅行先の美術館で衝撃を受けた作品、今夢中になっているゲームやアニメ、趣味を通じて仲良くなった友達、初めてできた「推し」の存在まで。受講生のみなさんが「今の自分をつくりあげた」と言う沢山の出会いを、それぞれのビジュアルにもとづきながら語っていきます。
発表した受講生の皆さんの中には、宇川さんが1,000人の著名人のサインを書けるように、たくさんのディズニーキャラクターのサインを書ける受講生や、幕張メッセでスプラトゥーン愛を披露し「一躍名を馳せた」と言う受講生も登場!宇川さんと皆さんとの対話により熱が入っていきました。
なんでこのキャラクターに惹かれているんだろう?」「個人史全体はどんな人たちから影響を受けていると思う?」「将来やりたいことのイメージ、今はある?」発表の合間には宇川さんからそれぞれの歴史の裏側、そしてその先についての質問が。さらに、「自転車レースが好きならこのミュージシャンも聴いてみて欲しい!」、「おかんアートって知ってる?それと通ずるものを感じます!」など、それぞれの歴史にまつわるカルチャーを宇川さんが紹介する場面も。宇川さん、受講生のみなさん、時には宇川さんがリアルタイムでチェックしているSNS上のDOMMUNEビュアーの方々、有名/無名に関わらず、それぞれの「個人史」が交わり、拡張されていく、DOMMUNEならではのそんな授業だったように感じました。
受講生の皆さんの発表を全て終え、「これは毎年やる価値がありますね。来年もぜひやりましょう!」と宇川さん。最後には、受講生による初めてのDJプレイをお披露目し、番組は幕をおろしました。1年後、受講生の皆さんの個人史がさらにどんな風に変化しているのか、今からとても楽しみです!
なお、東京芸術中学では現在、2022年3月までの1年間の授業の受講生徒を引き続き募集しています。GAKUスペースでの対面授業だけでなく、オンライン参加の募集も行なっておりますので、遠方にお住いの方もぜひお申し込みください。申し込み方法やこれまでの授業の様子は、下記の「東京芸術中学」クラスページをご覧ください。