REPORT

「東京芸術中学(第2期)」 第30回 デザインの編集①


デザインの見方と活かし方
編集者・菅付雅信さんと13人の世界的クリエイターによる『東京芸術中学』。12月10日は菅付さんによる講義「デザインの編集」の1回目の授業です。日々デザインに囲まれて生活をしている状況において、そのデザインをどのように見て、どのように自分のクリエーションに活かすのか、その方法を探っていきます。





「美しいきまり」としてのデザイン
「デザインはものの見方を具体的に示すこと」そして「デザインの鉄則は美しい決まりをつくること」という菅付さん。今回の授業では、最も基本形となるデザインとして、グラフィックデザインの歴史を紐解いていきます。

具体的に見ていったのは、「グラフィックデザイン」という言葉を生んだ20世紀初頭ウィリアム・デゥギンスからはじまり、北九州市の地元フリーペーパーのデザインを手がける有山達也といった時代も国境も超えた様々なデザイナーたちが手がけたもの。そこで提示されている「ものの見方」がどのようなものか。どのような「美しい決まり」がそこにあるのか。菅付さんの解説とともに確認していきました。


日々のクリエーションの中に決まりを見つける
「自分が触れているクリエーションにどんなルールがあるのか。日常からその視点を持っていると、次第に見えてくるものがあるはずです。そのルールは自分のクリエーションにも必ず活かされていきます」。日頃から生徒のみなさんに伝えられる「インプットの大切さ」。とはいえ、それは単に知識や情報を覚えればいいというわけではなく、菅付さんはもう少し踏み込んだ視点を提示してくれます。今回の授業では、それは「視覚的なデザインの背景にどのような決まりやルールがあるのか」というもの。そういった観点を得ることで生徒のみなさんの日頃の「インプット」もより手応えのあるものになっていきそうです。


次回は、様々なデザイン領域に目を向ける
次回の「デザインの編集」では、グラフィックデザインにとどまらず、さまざまなデザインを深掘りし、そこにあるルールの実例を見出していきます。

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