REPORT

「EDIT CITY 都市の探検と編集」第10回 ページ構成②


絵コンテを仕上げる
「EDIT CITY 都市の探検と編集」は編集のクラス。講師を務めるのは、編集者の山若マサヤさんです。紙媒体を作り上げることの可能性や、街を面白がる様々な視点を学んでいきながら、全12回の授業を通して生徒一人一人が都市を舞台にした本づくりに挑戦していきます。

12月7日(水)は、第10回「ページ構成②」を開催しました。今回が授業の中で制作する最後の機会。前回の荒金さんからのフィードバックを踏まえてそれぞれの紙面の中身と構成を磨くことで、絵コンテを仕上げていきました。

 


こだわるべきポイントが明確になっていく
撮影をしたり、インタビューをもとに文章を書いたり、タイトルやキャッチコピーを考えたり。そして、それらをどのように紙面上でデザインしていくかを考えながら絵コンテとしてまとめたり。このクラスでは、生徒それぞれが紙面づくりの最初から最後までを手掛けていきます。今回の授業は、中身も構成も同時に仕上げていくという最終段階。いざ絵コンテとして紙面のデザインに落とし込んでいくと、写真などのイメージと言葉の響き方の細かいところが気になっていきます。授業のはじめには山若さんとともに、前回の荒金さんによる授業を振り返ることで紙面デザインの重要性を改めて確認しつつ、それぞれが気になるところを調整していきました。文字の大きさや言葉の置き方で、伝わり方が大幅に変わっていくことを体感しているようでした。

 

形にしていくことの難しさ
制作を進めていくと、「伝えたいことがありすぎて絞り切れない」「新しいことが浮かんできてもっと追加したくなる」と、使える紙面のスペースや制作時間の制限を実感していきます。街でたくさんのインスピレーションを受け取ったからこそ、限られた紙面上に落とし込んでいくのはとても難しいことです。気持ちが揺らぐこともありますが、その都度に「自分のやるべきことややりたかったことってなんだっけ?」と、そもそものところに立ち返ります。そして、「写真だけだと伝わらないかも」「言葉だけだとイメージしづらいかも」と、山若さんや生徒同士で確認しながらアドバイスをし合う場面が増えていきます。読み手の立場を想像しながら、言葉とイメージの組み合わせによる効果を実感していくようでした。

 


次回は、紙面デザインの最終確認
中身と紙面デザインの案をまとめた絵コンテ。今回の授業で完成させる予定ではありましたが、「もう少し手直しをしたい」「やり切りたい」というリクエストにより、締め切りは延長。絵コンテをもとに本として形にしてくれる荒金さんへ、生徒それぞれが自分の納得のいく形でお渡しできるように直前まで調整と確認を進めていきます。次回の授業では、荒金さんに仕上げていただいた紙面のデザインをみんなで確認していきながら、本の最終調整に入っていきます。

 

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