REPORT

「coconogacco summer school」第2回 ふくのそざい


服も服以外も掛け合わせてスタイリングする
「coconogacco summer school」はcoconogoccoによる特別クラス。ファッションデザインに興味のある方に向けた入門編として、それぞれがオリジナルの「ルック」を完成させることを目指して取り組みます。ファッションのクリエーションにおいて、コンセプトや世界観を表すための「ルック」。全3回を通して、パターン、素材、スタイリングといった要素に着目して、それぞれの表現に挑戦していきました。

8月19日(金)は第2回「ふくのそざい – 意外なものをくっつけてみよう!-」。それぞれが自由に持ち寄った古着や服以外の様々なものを掛け合わせて、全身をスタイリングしていきました。

 





異なる素材に触れてみる、組み合わせてみる
今回は講師の大草桃子さんに加えて、ゲスト講師としてファッションブランド「fluss」デザイナーの児玉耀さんも登壇。セントラルセントマーチンズにてニットウェアデザインを学んだ児玉さんは「お腹が空いたからご飯を食べるように、自分の直感を信じて服づくりをしている」そう。そんな児玉さんと一緒に​​様々な「素材」に触れながら即興でスタイリングを組んでいきます。

coconogaccoで余っている古着からお気に入りを見つけた生徒の皆さん。それぞれが持ち寄った服以外のさまざまなものを古着と組み合わせて、スタイリングの核となるアイテムをつくっていきます。鮮やかなタイダイ色のTシャツの上に透け感のある布を重ねたり、ポロシャツの胸元に端切れを詰めたゴム手袋を留めたり、トルソーに巻きつけた厚紙の上に綿を貼り付けたり、ホッチキスやのり、ハサミなど、身近な文房具でも工夫しだいで次々とアイテムが完成していきます。児玉さんや受講生同士でも意見を交換しながら、それらのアイテムと私服を組み合わせ、スタイリングを完成させました。

 




アイテムの特徴を捉えて、見せ方を考える
スタイリングが完成したら、GAKUを飛び出し渋谷PARCOの中でそれぞれがファッションシューティングを敢行。素材の組み合わせが伝わるよう、自然光のある屋上まで出向いたり、GAKU前の灰色の壁を背景にしたり、完成したスタイリングの特徴を十分に伝えるための工夫を凝らしていきます。

 


「かたち」と「そざい」のバランスを自分だけの感性で
「前回の授業で学んだパターンからシェイプが生まれ、今回の授業で学んだ素材の組み合わせからテクスチャーが生まれる。服はその二つのバランスによって成り立つものです。これまでの授業を振り返りながら、そして自分の感性を信じながら、次回の発表に向けて制作していってください」。児玉さんからこれまでの授業を総括していただき、エールも贈られ、今回の授業が締めくくられました。

 


次回はルックの発表
次回の授業はちょうど1週間後の「プレゼンテーション – コレクションをはっぴょうしてみよう!-」。児玉さん、大草さんに加え、coconogacco代表の山縣良和さんも登壇され、1週間で生徒の皆さんが制作したルックの成果を発表していきます。どんな作品が生み出されるのか、今からとても楽しみです!

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