REPORT

「我美と作美(第3期)」第8回 作品構想の完成と制作


撮影前、最後の制作時間
「我美と作美」は、メイクアップを通して新たな「美しさ」を表現するクラス。昨年度に引き続き開講する今回も、様々なジャンルのクリエイターが生み出す「美しさ」に触れながら学びつつ、10代の生徒の皆さんが、メイクアップを通して、これからの時代の美意識を自ら生み出していきます。

1月7日(日)の第8回は、次回の撮影に向けて制作を進めていきます。第6回から引き続きアーティストの下田昌克さんからはヘッドピース、アクセサリーなどの造形的な視点で、またメイン講師の計良さんからはヘアメイクアップの視点で、それぞれ制作のアドバイスを受けながら、完成に向けて作品を仕上げていきました。




それぞれの発見を持ち寄る
応用的なメイクの技法を学びながら「新しい美しさ」の具体的な構想を掴んでいった前回。今回はその構想を実現するため、それぞれが素材やツールを持ち寄って、その方法を探っていきます。

例えば、形の捉えられない水を表現しようとするアイディアには「ネイル用のレジンで透明な質感が出たよ」。真っ赤な傘をモチーフとしたアイディアには「着物の柄みたいな赤と金の組み合わせは合うんじゃない?」。ゼロからヘッドピースをつくろうとしているアイディアには「実はザルがヘッドピースに使えそうなんだ」など。それぞれの試行錯誤の中での発見を、生徒の皆さん同士で自然と共有しあっている様子が印象的でした。



背中を支えて押してくれる存在
一つの課題が解決したと思ったら、また新たな課題も見つかるもの。下田さんと計良さんは、生徒の皆さん一人ひとりに耳を傾けて、ご自身の作品やお二人が10代のころに影響を受けてきた作品も紹介しながら、それらの具体的な解決策を一緒に探っていきました。

「皆さんの作っているものはもう新しい。まずそれを覚えておいてください。そして、つくり続けながら、それぞれの答えを探しつつ、アイデアを探しつつ、最後までがんばってください」。下田さんから贈られたコメントは、次回の撮影に向けて、生徒の皆さんの背中を力強く押してくれるもののように感じました。


次回はついに作品撮影
授業が終わっても引き続き制作に没頭する生徒の皆さんの様子からも、次回の撮影に向けた想いが伝わってきます。撮影まで、あと2週間。更なる試行錯誤の中で、どのような自分なりの答えを手繰り寄せ、「新しい美しさ」を立ち上げていくのか、とても楽しみです。

我美と作美(第3期)クラスページはこちら