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【10代インタビュー】渡邉龍平さん(「つきじ玉子焼映画祭」主宰)

それぞれの活動や作品制作について、今興味のあること、今後の目標などなど。GAKUに集う様々な10代の方にGAKUスタッフがインタビューする企画「GAKUと出会って」。今回は、GAKU倶楽部にて「つきじ玉子焼映画祭」を主宰した映像作家・渡邉龍平さんにお話をお聞きしました。

 

「つきじ玉子焼映画祭」について

 

ーそもそも「つきじ玉子焼映画祭」って、なんだか謎めいたネーミングですよね。まずは、名前の由来や開催に至った経緯を教えてください。

僕はもともと築地出身で実家が玉子焼屋。名前の由来はそこからとっています。成長していく中で映像に興味を持ち、現在、武蔵野美術大学で映像を学んでいます。「つきじ玉子焼映画祭」はもともと、中学からの友人のサマンサ・サマサくんと一緒に考えていたイベントで、四畳半の僕の部屋に友人を集めて開催する「小さな映画祭」として計画していました。
それが、前回GAKU倶楽部vol.1で開催していたお茶会「四角四面」に参加した時、「ぜひGAKUでやってみよう!」という話になり、今回映画祭「つきじ玉子焼映画祭 しぶや篇」の開催に至りました。

ー「つきじ」なのに「しぶや篇」って面白いですよね。今回はコロナの関係でオンライン開催になってしまいましたが、10代、20代のクリエイターによる12本の作品が集まりました。実際に開催してみてどうでしたか?

今回はオンラインの開催になってしまいましたが、こういう時だからこそ、色んな人が作品を応募してくれたし、多くの人に観てもらえたということもあるのかなと思います。映像はオンラインでも届けられますし。本当は、みんなで集まって映画を観れたら、と思いますが、今回は初めての試みだったので、楽しくできてよかったなと思います。

ー今回、映像作品を上映するだけでなく、上映の合間に監督と渡邉くん、サマサくんが作品についてトークする時間もありましたね。作品について解説しているだけでなく、渡邉くんたちのピュアな感想も入っていたりして、観ていてとても面白かったです。そこにはどんなこだわりがあるのでしょうか?

僕なりの映画祭として、監督に来てもらって制作の裏側についてインタビューしたり感想を言い合ったり、ということをしたいなと思っていました。あと、監督同士の交流を作ることも。今回はオンライン開催でしたが、何人かの監督はGAKUに来てくれて話ができたり、来られない監督とは、zoomを繋いでトークをすることもできた。そんなコミュニケーションも含めて、映画祭になっていた感覚があります。この形で、これからも続けていけたら楽しいなと思いました。

ー作品を募集する上に意識したことや、集まったクリエイターの方々・作品をみてどんなことを感じましたか?

今回の映画祭は、プロでもアマでも、年齢も関係なく誰でも応募してもらえたらいいなと思っていました。だけど、今回10代〜20代前半の作品がたくさん集まった。もちろんGAKUで開催しているというのもあると思いますが、僕たちの同年代が特に、映像制作に対して熱く盛り上がっているのかなと、周りの友達を見ていても感じます。なので、今回同年代の人が応募してくれて、集まれたのはとても良かったです。
そして作品についても、「映像作品をだったらなんでも」と、間口を広くして募集していました。そうしたらインスタレーションみたいな作品やVRをつけて実際にご飯を食べる、体験型の映像作品も集まって。そんな風に混在している感じも面白かったです。

 

映画を作ることと、映画祭を作ること

 

ー今回、渡邉くんは映画祭を主催する側でしたが、実際に映像作家として作品も作られていますよね。どちらも体験してみて、どんなことを感じましたか?

映画も映画祭も、1人じゃできないところとか、共通点も色々あると思いますが、目的が違うな、と思っていて。映画を作るときは完成が1つのゴールだから、自主制作だとそれをどう届けるかまで考えてなかったり、課題を出して終わってしまっていたりする。でも僕は、せっかく作ったものだからたくさんの人に観てもらえたらいいな、という思いがありました。
そんな中で映画祭は、作ったものをどこに向けて誰に出すかっていうのを自分で考えて、そういう場を作る、ということが主軸になっています。今回それを体験してみたら、制作とは違った楽しさがあって。どちらも映画にとって大事なことだから、今回そこを学べたのがすごく面白かったです。

ー最後に、これから挑戦してみたいことや今後の目標はありますか?

今回の映画祭みたいに、映画も作りながらそれを公開する場も自分で作っていけたら、今後も楽しいことがいっぱいできるんじゃないかなと。映像に関係なくても、こういうGAKUみたいな場を使って、みんなで集まれるいろんなイベントを考えていけたらいいなと思っています。

ーありがとうございました!

 

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