REPORT

「Shibuya Sports Academy」第3回

スポーツイベントはあくまでも手段、じゃあその目的は何か?それが問題だ
仲間とともにスポーツイベントを作り上げていく「Shibuya Sports Academy」。このクラスでは、生徒自身がこれからのスポーツシーンを創り上げる「スポーツプロデューサー」となり、イベントの企画から運営、実現までを体験していきます。10月1日(金)の授業は、イベントの企画構想を膨らませていく作戦会議のような時間に。「イベントは『目的』ではなく『手段』。」、「大切なのは『何を伝えたいか』。」これまでの活動も思い出しながら、今回はそんなイベントの核となっていく部分を、対話を通して深めていきます。

自分も過去も発見の対象、だからちゃんとふりかえる
とはいえ、そんな自分の核となるものを認識したり、表現することはとても難しいはず。でも、やっぱりそれぞれが必ず胸のうちにもっているもの。この授業は、素直な気持ちを伝えあえるリラックスした雰囲気。自分自身の興味関心や感想を話す機会が設けられています。だからこそ、自分自身のことやこれまでの体験をふりかえって、自分なりに意味を見出す経験にもなっているようです。「これまでの授業を通して、どんなことを感じた?」そんな投げかけに、「同じ『スポーツイベント』でも、開催する意味や込められてるメッセージがそれぞれ違っていて面白い。」、「イベントを『楽しむ』立場から『作る』立場に変わるとこんなに見え方が違うんだ、と思った。」と、思い思いの感想が交差します。

深堀りしていくための手がかりは会話にあり
一見何気ない会話のなかでこそ、自分が大切にしたいものを浮かびあがってくるようにも思います。「人が集まりにくい状況もあるから、VRをつけて、実際にスタジアムにいる感覚を味わえるような仕掛けはできないかな?」やっぱり、人が集まるということに意義を感じるということ?「街のサイネージでイベントをライブ配信して、リアルタイムでイベントを見られるようにするのもいいかも。」たしかに、競技場だけでなくて、街全体でスポーツを楽しめる文化ってあるよね。海外を見てみるとどうだろう?歴史をさかのぼるとどうだろう?議論というよりも、雑談のような会話のキャッチボールのなかで、それぞれが自分の手がかりをつかもうとしているように思います。

目的と方法をともに磨いていこう
目的だけの話をしていても、自分なりの目的をつかめるようになるわけでもなく、手段の話だけをしていても、よいものにならない。だから、抽象的なことと具体的なことを往復しながら、スポーツイベントをゼロからつくりあげていく。そんなプロセスのなかで受講生が何を感じ何を表現していくのか、とても楽しみです。次回のキーワードは、「映像をつかった発信」。実際にスポーツイベントの現場で使われている映像機材の「GoPro」に触れていきます。臨場感をもってスポーツの魅力を伝えていく。では何を伝えたい?こうして、目的と手段をともに磨き上げていく授業が続いていきます。
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