REPORT

「Shibuya Sports Academy 2022」第2回 スポーツイベントのマーケティング


「ブランドマーケティング」の役割を捉える
「Shibuya Sports Academy」は、スポーツにまつわるイベント企画を通して、そのシーンを学んでいく実践型のクラス。「スポーツプロデューサー」として企画を考えるための様々な知識や視点を、各現場の最前線で活躍しているトップランナーから学び、その学びを礎に、スポーツイベントやスポーツコンテンツを創りあげる一連の流れを、リアルな舞台で体験していきます。

10月14日(金)の第2回授業のテーマは「ブランドマーケティング」。講師はブレイクダンス日本代表チームのディレクターを勤める渡邊マーロックさんです。東京オリンピックなどの様々なスポーツイベントの実例をあげながら、ブランドマーケティングが果たすその役割を探っていきました。



スポーツイベントのイメージをどのようにつくるのか
過去にはスポーツブランドでブランドマーケティングを手がけていたマーロックさん。「スポーツイベントの目的を果たすため様々な手段でイメージをつくりあげていく仕事」がブランドマーケティングだと言います。イメージをつくりあげていくものとして、様々な映像をケーススタディとして閲覧していきます。例えば、東京オリンピック。「平和でよりよい世界の実現に貢献する」という目的を確認しながら、それが開会式の映像にどのように現れているかを考察します。逆に、映像からどのような目的がそこで想定されているかも捉えていきます。スポーツイベントと企業がタイアップしたCM映像からは、スポーツと市場経済との関連性が考察されます。企業と連携することで大規模な取り組みとして成立しつつ、スポーツが多く人に届けられている一方で、スポーツと企業のパワーバランスについてのあるべき姿についても考えさせられます。



スポーツイベントのプロセスを分解する
マーロックさんの講義を終えた後には、Red Bullが主催する飛行機レース世界選手権を実例に、「スポーツイベントを成り立たせているものはどのようなものか」をグループにわかれてディスカッション。誰が、どんな目的で、どのようにこのイベントをつくりあげているのか、その要素を分解していくと、準備すべきものやその工程はキリがないほどの数に。スポーツイベントにおける目的の実現には沢山の要素が欠かせないこと、その上で「イメージをつくりあげる」ブランドマーケティングが担う仕事の幅広さを生徒の皆さんも実感していきます。


次回は「広報」という役割を捉える
次回のテーマは「広報」。オリンピックなど、国際的なスポーツの大会やファッションブランドのPRを努める鈴木はるみさんを講師に、「ブランドマーケティング」を通してつくりあげたイメージを、「広報」がどのように届けているのか、そのプロセスと役割を学んでいきます。

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