「Music Making Workshop 2022」第3回 音を録音して作品を制作しよう
音を録音して作品を制作する
「Music Making Workshop」はAbletonによる音楽のクラス。全4回の授業を通して、音楽制作ツール「Ableton Live」の使い方を学びながら、音楽の幅広い世界と出会い、それぞれの作品を作り上げていきます。
8月15日(月)に開講した第3回授業のテーマは「音を録音して作品を制作しよう」。講師の森谷さんと一緒に、第2回授業で基本操作を学んだPushを操りながら、ボーカルなどの外部の音の録音方法を学びます。そして、2週間後に控える発表に向けてそれぞれの作品を具体的にイメージしていきます。
自分だけの「音」を楽曲制作に取り入れる
好きな音を組み合わせながら、それを支えるビートをつくりながら、楽曲として仕上げていくことを学んだこれまで。今回は新たに録音技術を学ぶことで、『Ableton Live』には搭載されていない、自分だけの「音」を楽曲制作に取り入れていきます。
「打ち上げ花火って音が遅れて聞こえるよね?レーテンシーはそれと同じ現象を防ぐために設定するものなんです」「バッファサイズはデータを貯めておけるバケツのサイズのこと。実はYouTubeの早送り機能にも利用されているんです」。普段は聞き慣れない、録音に関する専門用語も、森谷さんが実例を挙げながら説明してくださいます。生徒の皆さんも、時には個別でアドバイスを聞きにいくなどをしながら、その使い方をマスターしていきます。
録音の方法も一通り学んだ後、森谷さんから生徒の皆さんには、ご自身が制作した音源が収録された「GAKU専用お助けキット」、エフェクトの種類や効果を網羅した「エフェクト辞典」、操作方法がわからなくなった時のための「お役立ちリンク集」などが贈られます。同時に生徒の皆さんからも森谷さんに制作についての質問が寄せられ、2週間後に控える第4回発表に向けて、積極的なコミュニケーションが授業の中で生まれていきました。
奏でながらつくる、つくりながら奏でることの大切さ
「これから楽曲制作に取り掛かる時、手が動かなくなる瞬間が必ずあると思います。そんな時はまず音を鳴らしてみましょう。『0から1』をつくることは簡単ではないけど、『1を拡げる』ことは人間みんなできるんです。プリセットにある音だって、つくったビートだって、試しに録音してみた音だっていい。それらをヒントに制作を進めていってください!」実際にミュージシャンとして数々の楽曲を制作している森谷さんからのコメントは、生徒の皆さんにとっても一つの大きな指針になるように感じました。
創作は、授業の後こそ続いていく
次回の授業までの間は約2週間。生徒の皆さんは今回の授業までに学んだ様々な技術を活かして、それぞれでオリジナルの楽曲を制作していきます。今年度も授業の資料や補足動画はオンラインで共有されているのでいつでもアクセス可能。さらにはチャットを使って森谷さんやabletonスタッフの皆さんに質問することができたり、サポート環境も万全です。なんと授業で生徒のみなさんの制作を支えたAbleton Liveのコントローラー「Push」もお貸し出し。2週間を通して皆さんがどんな音楽を生みだすのか。今からとても楽しみです!