「花あそ部2022」第2回 Appreciate
花を束ねていくことを通して、「感謝」という気持ちに向き合う
「花あそ部」は花いけジャパンプロジェクトによるいけばなのクラス。花をいけることを自由に楽しみながら、「人はなぜ、花をいけるのか?」という問いに向き合い、花にまつわるクリエーションを体験していきます。
8月17日(水)には、第2回授業「Appreciate(感謝)」を開催しました。講師は、Flower Designerの宮永英之さん。大切な人を思い浮かべ、花に想いを込めながらブーケとして束ねていくことを通して、生徒一人一人が「感謝」という気持ちに向き合っていきました。
花一本一本に意識を向けることから
「服や家、野菜、油、楽器など。身の回りにある様々なものが植物からできています。私たちの生活において、植物の存在はなくてはならないものです。今回の授業では大切な人への感謝の気持ちを花に込めるとともに、植物や自然そのものにも意識を向けてみて欲しい。身近なものや人のことを改めて想い、感謝することに、花の表現を通して向き合ってみてほしいなと思います」と、講師の宮永さんの、「感謝」というテーマへの想いも語られます。
授業の始めには、宮永さんによるデモンストレーションも。ヒマワリ、マリーゴールド、ヘレニウム、リモニウム、ディアボロ、ミント、グミ。今回使用されるお花を丁寧に紹介しながら、束ねていきます。茎や葉を選定して整えていく「切り分け」や、茎をねじるように束ねていく技法「スパイラル」など。ブーケ作りの具体的なテクニックも語られます。ブーケとして美しく見せていくためには、花一本一本への細やかな配慮や、見えない茎の部分に意識を向けていくことが大切であるということが、宮永さんの花との向き合い方から感じられます。
手を器にして、花を束ねる
「今回は花器はないけれど、やっていることはいけばなと同じ。手を器に見立て、花一本一本の表情を捉えながら、いけるように束ねてみてください」と、宮永さん。後半では、実際に生徒の皆さんもブーケ作りに挑戦していきました。「いつもありがとう」「ずっと元気でいてね」「これからもよろしくね」「一緒に頑張ろうね」と、普段なかなか言葉にすると気恥ずかしかったり、言葉からはみ出ていくような想いを、花を通して表していきます。
次回は「感情」を花で表現する
次回の第3回授業のテーマは「Emotional」。講師は、Flower Designerの曽我部翔さんです。花を通して自分と向き合いながら、感情や自分自身への想いを表現することに挑戦していきます。