REPORT

「『私をつくる教室』をつくる」第5回 制作①


「教室」のアイデアを更新していく
「『私をつくる教室』をつくる」は、世界的建築家・伊東豊雄さんが主催する建築塾「伊東建築塾」による建築のクラス。講師は、昨年度に引き続きPERSIMMON HILLS architectsの廣岡周平さんとKASAの佐藤敬さん。今年度は10回の授業を通じて、「教室」のアイデアを深めながら、実現していくことを目指していきます。

12月24日(日)に開講された第5回では、中間発表を経ての気づきを活かしながら、実際に手を動かして模型をつくり、それぞれの「教室」のアイデアをさらにブラッシュアップしていきます。

 




前回の中間発表では、生徒の皆さんが考える「教室」のアイデアを模型やスケッチとともに披露。講師の廣岡さんと佐藤さん、また生徒の皆さん同士でもじっくりとフィードバックを贈りあっていきました。

続く今回の授業では、前回の中間発表を受けて、再び生徒の皆さん一人ひとりが模型制作に挑戦。冒頭には「自分のアイディアをもう一度膨らませていく時間、自分の興味をさらに広げていく時間にしましょう」と廣岡さんからコメントが寄せられます。前回発表した模型に手を加える人もいれば、新たな模型をつくる人、もう一度エスキスからはじめる人も。前回の発見を手がかりに、それぞれが手を動かしながら、もう一度自分のアイディアと向き合っていきます。

 



教室の外での学びも活かす
「平らな床は歩きやすいけどたまりにくい。逆に段差があったり傾いていると歩きにくいけどたまりやすい。『学び』はどっちの床の方が起きそうだと思う?」と佐藤さん。教室を巡る講師のお二人からの問いかけもきっかけとなり、生徒の皆さんの模型の形が次々に変化していく様子が印象的でした。

ちょうど年末年始目前に開講した今回。「これからの冬休み、普段は行かない場所に行く機会も多いと思います。ぜひそこで感じた『学び』も次回の授業で活かしてみてください」という廣岡さんのアドバイスで2023年の授業は締めくくられました。

 


次回も、引き続き模型制作
次回も生徒の皆さんは模型制作に挑戦。普段とは少し異なる年末年始の時間がどのように制作にも活かされていくのか、年明け以降も引き続き楽しみです。

(写真・執筆:杉田聖司)

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