REPORT

「東京芸術中学」第25回 会田誠さん(後半)

編集者・菅付雅信さんと15人の世界的クリエイターによる、「本物のクリエイティヴ」に出会うアートスクール『東京芸術中学』。2021年3月6日(土)の芸中は、アーティストの会田誠さんによる2回目の授業!会田さんからの課題「この世の問題点を絵によって可視化する(あわよくば、その問題点を提示する)、または自由」の発表が行われました。

環境問題や人種差別の問題、男女間の格差の問題など。まずは、生徒の皆さんが「この世の問題点」と向き合い、完成させた作品をお披露目。事前に用意した作品についてのテキストをもとに、それぞれの作品がどんなことを表しているのかを説明していきます。

一人一人が発表を終えると、会田さんからは「作品のテーマと自分自身にはどんな関係があると思う?」という問いかけが。その問いかけに答える形で、生徒の皆さんはテーマにまつわる、それぞれのモヤモヤした思いを自分の言葉でシェアしていきます。そんなモヤモヤについて、会田さん自身もパーソナルな体験や思いを交換しつつ、作品をキッカケに対話が広がっていきました。

「非常に偏った1人のアーティストからの意見として、、、」と前置きながら、会田さんからはアドバイスも。「他の人が使うモチーフはなるべく避けよう。わたし個人がつくったということの意味合いが、芸術家にとって大切です。」「絵を描くことは、自分だけの手グセを表現することだと思うんです。逆にその手グセを排除して、絵を描かないという方法もあるよね。」(事務局の意訳です♩)などなど。絵画から小説まで、幅広い方法で表現を行う会田さん自身のエピソードを織り交ぜつつ、それぞれの作品にコメントしてくださいました。

広い視点を持って社会的なテーマを扱った今回の課題作品。その背景には、モヤモヤをはじめ、個人の抱える様々な思いが存在していることに気づかされ、そのテーマに対し、自分自身はどんな思いを持っているんだろう?と問いかけてみた、そんな授業となりました!

 

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