REPORT

「東京芸術中学」第26回 渋谷慶一郎さん(後半)

編集者・菅付雅信さんと15人の世界的クリエイターによる、「本物のクリエイティヴ」に出会うアートスクール『東京芸術中学』。2021年3月13日(土)の授業では、音楽家の渋谷慶一郎さんによる2回目の授業が行われました!

前回の渋谷さんの授業では、生徒の皆さんそれぞれが楽器や音が出るものを持参し(中にはお米を使ったマラカスなど、手作りの楽器も!)、即興演奏で作曲にチャレンジ!。今回の授業では、そんな即興曲をもとにしながら、全員で作詞・作曲をしたオリジナル楽曲を発表します。さらに今回は音楽だけでなく、映像制作が得意な生徒さんが音楽にあわせて作成した映像も同時上映!。そんな景色も、様々な興味を持つ生徒が集まる芸中ならではです。

「今の自分を見つめ直して書きました。」「好きなことも嫌いなことも、人と違ってていいじゃん。そんなテーマです。」まずは生徒の皆さんが歌詞や演奏に込めている思いをシェアしながら、渋谷さんと一緒にタイトルを考えていきます。そんな対話を通し、この曲でどんなことを表現したかったのかをみんなで振り返った後は、実際に演奏にチャレンジ!ボーカルはもちろん、使用する楽器はギターやマラカス、リズムマシン、木材、スマホのアプリなど、様々です

生徒の皆さんの演奏を受け、渋谷さんからは具体的なアドバイスが。「真ん中のコードをアレンジしてみたらどうだろう?」「リズムを細かく刻んだら、もっと存在感が出るんじゃないかな。」「歌だけのパートを間にいれるとスッキリするはず。」電子ピアノを弾きながら説明してくださるので、生徒の皆さんもその音に合わせてそれぞれの楽器を演奏し、アドバイスを実践していきます。

何度も練習を繰り返し、改良していった今回の課題作品。最後の演奏では、一人の掛け声からだんだんと音が重なり合い、渋谷さんと自分たちだけの音楽がGAKUいっぱいに響きました。そんな演奏に、生徒の皆さん自身からも思わず拍手があがります。「音楽って少しでも調和していないとき、明確な理由が必ずある。それをしっかり捉える。このことがとても大事なんです。皆さんがこれから取り組む様々なクリエーションにおいても必ず役に立つことの一つだと思います。」(事務局の意訳です)渋谷さんから最後にこんなコメントをいただきました。

渋谷さんと生徒の皆さんの合作とも言える今回の課題。芸中ディレクターの菅付さんからは「来年度の渋谷さんの授業では2番も作ってみよう!」との提案が。これから音楽のみならず様々なジャンルのインプットとアウトプットを重ねる生徒の皆さん。来年度、どんな2番を作り上げるのか、今からとても楽しみです!

 

第13回 渋谷慶一郎さん授業(前半)のレポートはこちら

東京芸術中学クラスページはこちら