REPORT

「EDIT CITY 都市の探検と編集」第6回 街を探検する(at 有楽町)


本の舞台となる有楽町の街でフィールドワーク
「EDIT CITY 都市の探検と編集」は編集のクラス。講師を務めるのは、編集者の山若マサヤさんです。紙媒体を作り上げることの可能性や、街を面白がる様々な視点を学んでいきながら、全12回の授業を通して生徒一人一人が都市を舞台にした本づくりに挑戦していきます。

10月8日(土)は、第6回「街を探検する(at 有楽町)」を開催。有楽町の街を自由に歩き、本を作り上げていく上での個々のテーマを探っていきながら、それらを企画として落とし込んでいくための方法としての絵コンテづくりを学んでいきました。


編集の視点を深堀りする
「編集者としてそれをどのように人に伝え、一緒に面白がれるか、ということを大切にしながら本づくりを進めていきます。編集者として重要なのは『視点のつくり方』」とお話をしていた山若さん。フィールドワークの前に、改めて企画や編集に関してのポイントを確認していきます。自分が好きなものと絡めて考えて糸口をつかんでみる。一見別々のもの同士の共通項を探してみる。逆に、一見同じものとされているもの同士の違いを探して見る。ものを別のものとして見立ててみる。自分の頭だけでなく現地の人の人の声を聞く。逆に、徹底的に自分のあたまだけ考えてみる。ご自身が編集長を努める「MOUTAKUSANDA!!! magazine」や、これまでに影響を受けたという様々な雑誌を例に挙げながらお話ししてくれました。

 


編集しながら街を歩く
山若さんのレクチャーを踏まえ、後半では有楽町の街へ繰り出します。「東京交通会館」や「有楽町ビル」など、長い歴史を持つ建物が立ち並ぶ有楽町。建物の中もあわせて散策していきます。「『東京交通会館』はパスポートセンターや旅行かばん屋さん、いろんな都道府県の観光案内所など、旅に関するお店がたくさんあるね。訪れる人のいろんな旅の思い出が詰まっている場所なんじゃないかな」と場所が持つ記憶の蓄積に本づくりのアイディアを見出したり、「ビルの壁の模様やドアの形がレトロでかわいい!全部集めてみたらどのくらい種類があるんだろう」と本としてアーカイブすることの意味を見出したり。本づくりの着想を得ながら、フィールドワークが進みました。

 


絵コンテをつくりはじめる
フィールドワークを経た着想を実際に本にしていくこと。実際にプロの編集者が行う作業であるコンテ作りの方法も学んでいきます。頭のなかの想像はどんどん広がりますが、本は物理的に紙面の限りがあります。その有限なスペースでどのように表現すべきか。少しずつアイディアを本として形にしていくことを学んでいきます。次回の授業までに、生徒それぞれが本の企画としてコンテを作り上げることが課題とされました。

 

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