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「農暮らす/ agri class」第1回授業の募集を開始しました

世界的な気候変動や大気汚染、海水面の上昇から、食料の安定確保に関するリスクの高まりなど、地球環境の脅威に関する事例は枚挙に暇がありません。持続的な開発目標(SDGs)の実現は緊迫したテーマです。国連気候サミットのアクションポートフォリオでは、「若者の巻き込み」が重要分野の1つとして挙げられています。とはいえ若者は、ただ「巻き込まれる存在」でないことも言うまでもありません。非常に高い環境意識を持ち合わせた次世代を担う主人公として、共創を重ねていくことが重要と考えます。GAKUに通う生徒からは「何か作品を生み出すことが、ゴミをつくっているように思えてしまう」という声も聞きます。

プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)のなかで、クリエーションはどうあるべきか。この授業では、このような問いを立て、各分野の専門家やクリエイターと連携し、10代とともにこれからのクリエーションとサステナビリティのあり方のビジョンを展望したいと思います。プログラムは、日本の宇宙開発を担い宇宙から地球の気候変動を観測する「JAXA」の協力を得て構成され、全授業でJAXA職員による地球規模の環境課題に関するレクチャーも行われ、大きな環境課題が我々の生活の身近な部分ではどのような影響をもたらすのか、多角的に考える授業を実施します。

今回は10月31日(日)に開催予定の第1回授業の生徒募集を開始しました。講師は須永農園代表の須永真一郎さんと、JAXA 第一宇宙技術部門 衛星利用運用センターの岡綾乃さん。実際に須永さんが手がける農園に足を運び、「野菜とダイバーシティ」というテーマを体感していきます。詳細は下記よりご覧いただき、興味のある方はぜひお申し込みください。

 

開催概要

日時:初回は2021年10月31日(日)10:00〜12:30、以降の日時は順次公開/全4回
会場:GAKUと各講師のフィールド
対象:10代
定員:15名程度
受講料:各回3,000円
主宰:株式会社パルコ、GAKU

 

募集中のクラス

第1回:野菜とダイバーシティ
日時:2021年10月31日(日)10:00〜12:30
会場:須永農園(〒365-0014 埼玉県鴻巣市屈巣2757
*鴻巣駅東口よりバスと徒歩で20分程度(GAKUの職員と駅集合で向かいます)
*バスをご希望の方は、9:15に鴻巣駅東口までお越しください
*参加者の方用に駐車場のご用意が可能です(ただし、スペースに限りがあるため、必ずお申込時点でその旨をご連絡ください)
持ち物:筆記用具、野菜収穫用の袋(エコバックやサコッシュなど自由)
服装:動きやすい服装でご参加ください
講師:須永真一郎(須永農園代表)、岡 綾乃(JAXA 第一宇宙技術部門 衛星利用運用センター)
協賛:キユーピー株式会社

 

講師


須永真一郎(須永農園代表)
1974年生まれ
法政大学経済学部卒
須永農園代表
大学卒業後、江戸時代から16代続く家業に就農。
独学で農業技術を習得。
近年、美味しくない野菜が増えていることに疑問を感じ、代々続く苗の生産と並行してレストラン向けの野菜の生産を始める。
年間250品種の野菜をレストラン向けに生産している。
http://www.bluenote.co.jp/jp/news/food/9224/

 


岡 綾乃(JAXA 第一宇宙技術部門 衛星利用運用センター)
理工学研究科 修士課程修了
入社以来、地球観測衛星の開発や衛星データ利用促進に従事。
趣味は家庭菜園や昆虫観察など。

 

プログラム

地球規模の環境課題を農業や食と結びつけて、実際に体感しながら考えるとともに、サステナビリティの複雑さを受け止める知識や態度を身に沿け、まだ見ぬ未来への創造力を発揮する機会をつくります。

第1回:野菜とダイバーシティ
ダイバーシティが大切。でも、それってなぜ?と聞かれたらみなさんならどう答えますか?宇宙視点で地球のことを深く知ること。世界で通用する知識や情報を知っておくこと。もっと探求したくなったときに役立つキーワードを手に入れること。そんなレクチャーを受けた後には、「少量多品目」の生産をすすめる須永さんの農園を巡って、お話を伺いながら収穫体験をしたり質問をぶつけてみたり。在来種のものってなんで普通のスーパーに売ってないんだろう。規格外の野菜ってどうなるんだろう。愉しい!美味しい!え、なんで!?。それぞれが目指すべき理想を自分の身体で感じたり、表現をするときのボキャブラリーを豊かにしたりするための時間となることを目指します。きっと、野菜を通して、自分たちがおかれた社会の仕組みが見えてきたり、遠い宇宙を意識することで、かえって身近な眼の前のことをより大切に感じられたりするはずです。
講師:須永真一郎(須永農園代表)、岡 綾乃(JAXA 第一宇宙技術部門 衛星利用運用センター)
協賛:キユーピー株式会社

 

申し込みは、「農暮らす/ agri class」クラスページよりご覧ください