REPORT

「Town Play Studies」第10回

「Town Play Studies(以下、TPS)」は都市と建築のクラス。建築家の海法圭さん、川勝真一さん、津川恵理さんと、東京理科大学理工学部建築学科西田研究室の学生の皆さんとともに、「“遊び”という身体的なコミュニケーションを使って、いかに主体的・創造的に都市にアクセスしていくか。」そんなテーマのもと、都市計画や建築デザインについての考察を深めていきます。GAKUを拠点にしながらも、渋谷の街全てが活動の舞台です。

2021年2月16日(火)は、「Town Play Studies」の授業最終回を開催しました!

9月からスタートし、講師の海法さん、川勝さん、津川さんが考案した遊びをみんなで実践しながら、都市にアクセスしていくことを体験した前半5回の授業。前半の授業を踏まえ、ディスカッションやリサーチを重ねながら、生徒の皆さんそれぞれがゼロから都市の中で遊びを生み出すことに挑戦した後半5回。全10回の授業を経て、「今の状況だからこそできる、“街の遊び方”ってなんだろう?」そんなテーマのもと今回は2つの「遊び」が完成!本日の最終回では、生徒の皆さんが考案した「都市物件採集 〜続〜」「ルートおに」をみんなで実践しました。

様々な色・形・オノマトペ(擬音語)が書いてあるカードを持って街を歩きながら、カードに適した街の景色を撮影する「都市物件採集 〜続〜」。それぞれ別の場所からスタートして「右、左、まっすぐ」などなど、「おに」が遠隔で出す指示に従って街を歩いていく「ルートおに」。

スマートフォンを使って連絡を取り合ったり、みんなに共有する手段としてカードや写真を使ったり。どちらも対面せず、しかし街を使ってみんなで時間を共有できるようなアイデアが詰まった、まさに今だからこそ生まれた遊び。そんな「遊び」を通して、都市と人との新しい関わり方が垣間見えたように感じます。

最後には講師の海法さん、川勝さん、津川さんからこんな感想をいただきました。

「自分たちが考えた遊びより、生徒のみんなが考えた遊びの方が面白かった!(笑)新しい発見がたくさん生まれて、自分自身も本当に勉強になりました。」
「都市や街を見る視点は、自分の感覚やその時の感情によって全然変わってくる。街の見え方は答えはひとつじゃない。今回の遊びは、そんなふうに街からいろんな解釈が生まれるような仕組みになっていたのが良くて、とても楽しかった。」
「オノマトペは日本人特有の表現でもあって、それを使って街を見れる、というのはとても豊かで面白いことだと思いました。」
(事務局の意訳です)

授業は本日で終わりですが、今回生み出した遊びをさらに実践的なものにするために、みんなで遊びのアイデアを更に練り上げていくとのこと。これからどんなふうに変化していくのか、今後もとても楽しみです。

生徒の皆さん、先生方、半年間本当にお疲れ様でした!

 

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