REPORT

「世界のどこでも自分の家になるモバイルハウス『動く家』」第2回


もしも、家が動いたとしたら、、、
世界的建築家・伊東豊雄さんが主催する「伊東建築塾」による「世界のどこでも自分の家になるモバイルハウス『動く家』」。講師を務めるのは、o+hの百田有希さんとPERSIMMON HILLS architectsの廣岡周平さんです。初回となる前回の授業では、パプリカやポテトチップ等、身の回りの様々な素材から空間を作り、家のあり方を考えました。11月3日(日)の第2回授業では、人々の「暮らし」を想像することから、モバイルハウスのアイデアを膨らませていきます。

 


自由な発想で家を捉え直すことが、新たなクリエーションのタネ
「もしも家が動いたら、どんな暮らしができる?」講師の方々からの質問を通して、「家」について自由に捉え直し、モバイルハウスのアイデアを探ります。「家が動いたら、自分のスペースが広がった感覚になるかも。どこでも私の庭!みたいな」、「家が動くということは、自分の行きたい場所に家がくっついてくるってこと。それは、旅行とはどう違うのだろう?」。思いついたイメージをフセンに書き出し、講師やスタッフの方々と会話を重ねながら。連想ゲームのように「暮らし」について想像を広げていくと、家の形や空間、家の外の環境にも自然と意識が向いていきます。

「草原だったらキャンプ場。山の上だったら展望台。家が動いたら、場所によって家の見え方も変わる。家とともにいろんな文化に触れながら、家も自分の暮らしも、どんどん変化するような生活がしたい」、「聴きたい音楽に合わせて場所を移動して、どこでも自分の劇場になるような暮らしもできるんじゃないかな」生徒の皆さんそれぞれ切り口で、「動く家」のアイデアが生まれていきました。

 


暮らしを分解していくと、家の形がみえてくる
「『ご飯を食べる』行為には、どのように座るか、いつ食べるか、何人で食べるか、他にもたくさんの要素がある。そうやって生活の行動を一つ一つ分解してみると、暮らす人にとって本当に居心地がいいことがどんなことなのか見えてきて、家を考えるヒントになるはず」と廣岡さん。

「言葉だけで考えてみる、空間や形から考えてみる。建築を考える上では、それらを往復しながら作り上げてみることが大切。今回出たアイデアは、実際に実現できないものもたくさんあるかもしれないけど、絶対に必要なこと。忘れずに、大切にしてくださいね。」と百田さん。

生徒の発表に対して、講師のお二人からこんなアドバイスもいただき、本日の授業は終了しました。

 


タタミ一畳分に、どんな物語を想像する?
生徒の皆さんそれぞれの自由な発想をシェアしあうことで、家が動くからこそできることだけでなく、家本来の可能性も改めてみえてきた今回の授業。形や空間、周辺の環境から家を考えていくことと、家から生まれる「暮らし」を想像しながら家を考えること。その両方の視点を往復しながら、最終的には、タタミ1畳分の大きさのモバイルハウスを作り上げていきます。次回の授業では、これまでのアイデアを手がかりに、家を通じて生まれるストーリーから、モバイルハウスの具体的な構想を考えます。