REPORT

「いきつけ都市論」第7回 リフレクション

およそ5ヶ月間にわたる、これまでの活動を振り返る
「intimacy lessons」プロジェクトの一つとして実施する、都市デザインをテーマにしたクラス「いきつけ都市論」。哲学者の鞍田崇さん、編集者の阿久根聡子さん、GAKU事務局長の熊井さんの3名の講師とともに、有楽町エリアを舞台に都市との関わり方を「いきつけ」という視点で探求しながら、それぞれの街での体験をエッセイとして表現していきます。

1月23日(金)は授業最終回。それぞれが書き上げたエッセイをみんなで読みながら、これまでの活動を振り返っていきました。

「いきつけ」という視点を通して街と関わり合うということ
授業外の時間も活用しながら何度もエリアを訪れ、様々な場所や人との出会いの中で創作を進めていったおよそ5ヶ月間。「街に何度も訪れて手を動かしていくうちに、友達を誘って有楽町に訪れたいと思うようになった」「クレーンゲームでたまたま取れたキーホルダーに妙にほうっておけない気持ちが湧いてきて、そんな偶然の出会いが、街と自分との距離を縮めてくれたように感じた」「リアルな街にいきつけを見つけたいと思っていたけど、実際の街で時間を過ごしたり、有楽町のラジオ局の方にお話を聞いたりすることで、ラジオにも空間性があり、『いきつけ』になりうるんじゃないかと思った」と、執筆されたエッセイと共に、それぞれの街への実感や心象の変化が話されていきました。

個々の体験を持ち寄って分かち合うことの喜び
生徒それぞれの作品や言葉にじっくりと耳を傾けながら、一人ひとりにコメントを贈ってくださった講師の皆さん。授業の最後には、生徒の皆さんの今後の活動や創作を後押ししていくようなメッセージが贈られ、授業が締めくくられました。

「まるでその人の声が聞こえてくるような、温度の乗っている文章。それぞれが自分なりの街との関わりしろを見出したんだということがとてもよく感じられて素晴らしいと思いました。また、僕も普段大学で授業をしていますが、人がいるから授業があるんだということに改めて気付かされました。授業のテーマはもちろんあるけど、今回のこのメンバーでなければ、今日のこのような時間は生まれなかった。自分自身にとっても多くの発見がありました」と、鞍田さん。

「私自身も、いろんな街で『いきつけ』を見つけて本を作っているけど、その活動を続けられているのは、それを面白がってくれている人たちがいるから。一人でもそういう人がいれば、続けていける。だから私も、生徒のみんなにとってのそういう存在になれたらと思って、授業に参加していました。その手助けになれていたら、とても嬉しいです」と、阿久根さん。

「都市に行き着かなかったとしても、この活動がそれぞれの『いきつけ』のような存在になってくれたら嬉しいなと思いながら授業をやっていました。自分自身も、いつも楽しみに参加していました。ありがとうございました」と、熊井さん。

授業の中で生まれた作品や学びを社会に開く
生徒の皆さんによる作品や一連の活動の成果は、2月14日(土)に開催予定の「intimacy lessons forum」でお披露目される他、「intimacy lessons」としての活動記録冊子の作成も予定しています。今後の展開も是非ご期待ください。

撮影・執筆:佐藤海

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