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「東京芸術中学」第45回 菅付雅信さん

編集者・菅付雅信さんと15人の世界的クリエイターによる、「本物のクリエイティヴ」に出会うアートスクール『東京芸術中学』。2021年9月4日(土)は芸中ディレクター・菅付雅信さんによる講義「ノンフィクションを書こう!」の第二回が開講。夏休みの課題「親のノンフィクションを書こう!」の発表が行われました。

1ヶ月間の夏休みの間に取り組んだ今回の課題。一番身近、だけど実はあまり知らない、そんな存在である「親」との会話を文字に起こし、編集し、ノンフィクション作品に仕上げました。取材の仕方や文字への起こし方はもちろん、ノンフィクションを作り上げるには、普段以上にコミュニケーションが欠かせないことを学んだ一回目の授業を振り返りつつ、まずは皆さんの作品をそれぞれでじっくりと読み込んでいきます。




10代の頃について、仕事について、結婚について。親のパーソナルな点にも触れていく作品を読み終えた後は、筆者の受講生に向けて感想や質問をシェアする時間。「お母さんがこの仕事を選んだ背景はなんだったんだろう?」「お父さんとの出会いが不思議。もっと詳しく聞きたい!」「とても詳しい内容だったけど、親とは普段からこういう話をしているの?」全く知らない存在の半生に惹きつけられた受講生と菅付さんは、本編や筆者自身との関係性についてまで、質問していきます。筆者自身も、「ノンフィクションを書く」という前提のコミュニケーションから、新たな発見が多くあったと言います。



質疑応答も一通り終えると、まるで過去のその時代を実際に体感したかのような感覚に。そして「じゃあ私たちとはなにが同じ?なにが違う?」と自然と今現在に目を向けていくような感覚も。今回はそんな感覚に導くノンフィクションの力、そしてそれをつくりあげるコミュニケーションの可能性に改めて気づかされる授業となりました。

 

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