REPORT

「東京芸術中学」第15回 森永邦彦さん(後半)

編集者・菅付雅信さんと15人の世界的クリエイターによる、「本物のクリエイティヴ」に出会うアートスクール『東京芸術中学』。2020年12月12日(土)は、ファッションデザイナーの森永邦彦さんによる授業の2回目を開講しました!

「当たり前をいつも疑う」という森永さんのもと、新しい形を生み出す練習としてみかんを使ったパターン制作に挑戦した前回の授業。今回は、そんな前回に制作したパターンをもとに、実際の服のサイズまで拡大した型紙を使って制作に取り組みました。

紙に印刷された部品を全部切り取ってみると、その数の多さや不思議な形にびっくり!「全然切り取りが終わらない!」「これってどこの部分なんだろう?」など、世界に一つしかない自分だけのパターンに難しさを感じながらも、みなさん真剣な表情で制作を進めていきます。そして、テープで紙と紙を繋げていくとだんだんと身体を包む服らしくもあり、でも不思議なシルエットに。頭の中のイメージが少しずつ目の前に現れていきます。

授業終盤、完成した紙の服を生徒の皆さんがそれぞれお披露目すると、その後ろから色とりどりのテキスタイルで作り上げられた実物の服が登場!生徒の皆さんからも、事務局メンバーからも、思わず「オオー」という歓声が挙がります。実際に着用してみて、自分の頭の中だけにあったふわふわしたものが実際のカタチになることの感動を、全身で感じることができました。

「これまでの仕事で一番大変だったかも(笑)」という森永さんからはこんなコメントも。「イメージを実現することってとても大切。失敗もたくさんあるけど、カタチにして初めて気づくことがたくさんあると思います。みなさんの頭の中で「これいいな」と思ったものを信じ続けて、たくさんカタチにして、これから立ちはだかるいろんな壁を乗り越えて行ってください。」(事務局の意訳です)

そして、授業の最後は芸中ディレクターの菅付さんに締めくくっていただきました。「とんでもない、バカみたいなことを考えていていいんだよ。それを実現するための技術を身につければいいんだから。すごいイマジネーションを持つこと、すごいイマジネーションをカタチにすること。その両方が大事です。」(事務局の意訳です)

 

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