REPORT

「東京芸術中学」第11回 上西祐理さん(前半)

編集者・菅付雅信さんと15人の世界的クリエイターによる、「本物のクリエイティヴ」に出会うアートスクール『東京芸術中学』。2020年11月14日(土)の授業では、デザイナーの上西祐理さんがゲスト講師として登壇!(本日の授業はGAKUではなく、芸中ディレクターの菅付雅信さん率いるグーテンベルクオーケストラのオフィスがある馬喰町・LOGSビルで開催しました。)

「私の仕事は、一つのものの魅力を見つけて、それをより多くの人に伝える手助けをすることです。」そんな一言から今日の授業はスタート。ラフォーレの広告ビジュアルや、RADWINPSのCDジャケットなど、これまで上西さんが手がけた作品を見ながら、その背景にある魅力、そして多くの人に届けるための工夫を語ってくれました。

そんな上西さんに大きな影響を与えているのは、自身が中学生の頃に夢中になったもの。好きなミュージシャンのルーツを探ったり、お気に入りの映画のロケ地に実際に行ってみたり。なんで自分が夢中になったのか、その理由を深く探ることで、昔の自分が今の自分をつくりあげていることに気づいたと言います。

そのあとは、受講生が持ち寄ったそれぞれの宝物を紹介し合いました。思い出のテニスボールから、小さい頃からずっと一緒のぬいぐるみ、魚を捌くための出刃包丁、自分でつくった渾身の映像作品まで!受講生が熱い表情で語るそれぞれの宝物には、それぞれの「好き」が詰まっているようでした。

今回の上西さんからの課題は、好きなもの、そして嫌いなものを集めたスクラップブックを作ること。「嫌いなものからは目を背けてしまうことが多いからこそ、目を向けてみよう。それはきっと20年後の自分へのプレゼントになるはず。」最後には上西さんからそんなお話をいただきました。今日は自分の「好き」を見つめ直したみなさん。次回の上西さんの授業では、どんなスクラップブックが出来上がるのでしょうか?

授業終了後には、グーテンベルクオーケストラのオフィスに受講生たちが潜入!積み上げられた本の多さに受講生たちも驚きを隠せません。グーテンベルクオーケストラが企画・制作を担当し、PARCOで開催した『大々贋作展』のカタログをお土産にいただき、それぞれ帰路につきました。

 

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