REPORT

「Beyond the Music(第3期)」第7回 制作① Liveの基本的な使い方(セッションビュー)


Ableton Liveを使った楽曲制作
「Beyond the Music」は江﨑文武さんによる音楽のクラス。多角的な視点で音楽表現のあり方や可能性を見つめていきながら、全12回の授業を通して生徒一人ひとりが音楽作品を作り上げていきます。

それぞれの楽曲制作の起点としての「コンセプト立案」を経て、今回からは、実際にAbletonの音楽制作ツール「Live」を使った音楽制作に取り組んでいきます。講師は、Ableton認定トレーナーの森谷諭さん。制作の初回となる11月19日の授業では、実際に手を動かしながら、これからの楽曲制作に向けた手応えを掴んでいきました。






まずは「音を選ぶ」ことから曲をつくってみる
制作にあたっては、それぞれのPCにインストールされたLiveとともに、実際に国内外のミュージシャンの制作・パフォーマンス環境で使われるコントローラー「Push」やオーディオインターフェース「Scarlett Solo Studio」を扱いながら創作を進めていきます。

「DTMでの音楽制作において、『音を選ぶ』というのはとても重要なこと。自分はどんな音が好きで、逆に好きじゃないのか。まずはいっぱい音を聞いて、選んでみることを体験しよう」と、森谷さん。LiveやPushの基本的な操作を学びつつ、様々な音のフレーズを組み合わせて曲として構成してみることで、本格的な創作を進めていくためのウォーミングアップをしていきます。

じっくりと耳を傾けながら、自分の心が動く音を選ぶ。Pushを使いながら自分なりのリズムで打ち込み、フレーズを重ねていく。演奏することとつくることを同時に進めながら感覚的に曲作りをしていけるのが、Liveの大きな特徴の一つ。今回の授業ではその基礎的なステップを実践することで、ツールの特徴や可能性を掴んでいきます。


シンプルだけど難しく、奥深い音楽制作
「音を組み合わせることで曲は作れる。シンプルですが、一方で、それはとても難しく奥深い世界でもある。これから制作を進めていく中では、思うようにいかなかったり悩んだりすることももちろんあると思います。でも、最初は誰でもそうだから大丈夫。ダメな自分も愛してあげてください。そうすれば、いずれ絶対に良い音楽を作れるようになる」と、森谷さん。

次回以降の創作に向けたエールの言葉が贈られ、授業が締めくくられました。

 


次回も、自由に楽曲制作を進めていくための基礎演習
このクラスでは、今回を含めた全4回の授業とともに、授業外の時間も使いながら生徒の皆さんが個々に制作を進めていきます。そのため、それぞれが自由に楽曲制作を進めていくために必要な技術や情報を丁寧に伝えていくことが重要視されています。次回の授業でも引き続き、LiveやPushを扱いながら、それらの基礎演習に取り組みます。

 

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