2020.07.28

#都市 #建築 #遊び / Report

Town Play Studies第1回テストプレイ

GAKUで9月より開講する都市と建築のクラス「Town Play Studies」のワークショップ “テストプレイ” の第1回『the play of gathering』を開催しました。講師は「Town Play Studies」を開講する建築家の海法圭さん、川勝真一さん、津川恵理さんです。

 

いつもと違う経路を辿りながら、いつもと違う街の表情に目を向けながら。GAKUに集合するまでの道のりで遊んでみたら、どんな発見があるんだろう?それぞれの道のりを集めてみたら、どんな景色が見えてくるだろう。

 

GAKUに「集合すること」そのものを遊びに変えてみよう。GAKU周辺のそれぞれの駅から「テストプレイ」がスタートしました。

 

 

1:道のりを記録しながらGAKUに集合してみよう

 

 

今回のスタート地点はGAKUの最寄駅である渋谷駅と、その1つ前にある神泉駅、代々木八幡駅、原宿駅、表参道駅の5つの駅。スマートフォンアプリのタイムラプス機能を使って記録しながらGAKUに集合しました。同時にGPSを活用して、位置情報と高低差も記録してみます。

 

 

2:記録した映像を比べてみよう

 

 

全員が集合したら、それぞれが記録したデータをみんなでみながら、気づいたことを話し合っていきました。

 

「地面って、なんでこんなにたくさんの種類のテクスチャがあるんだろう。色や模様にはどんな意味があるのかな?」

「渋谷に近づけば近づくほどテクスチャが多くなっている気がする。」

「この道はレイヤー感がすごい。かなり古そうだね。」

 

地面の色や模様からみる私道と公道の違いや道が作られた時期の考察、さらに、映像を一斉に流して景色や距離を比較してみたり、位置情報と道の高低差から昔の風景を想像してみたり。GAKUまでのだいたい15分くらいの道のりの中に、まちの様々な表情が見えてきました。

 

 

3:集めたテクスチャを並べてみよう

 

 

 

映像から考察した後、「一覧できる形にしてみよう」ということで、それぞれが記録した映像から画像を書き出して、150種類以上のテクスチャを時系列に並べてみました。

 

「よく考えてみると、海外の地面にはこんなにたくさんのタイルの種類ってないよね。日本特有のものなのかな?」

「撮影した方向の反対側から見ると不思議だね。足が迫ってきてるみたいで怖いかも。」

「模様や色だけでなく、足の感触、硬さも微妙に違った気がする。GAKUまで歩いただけで、何種類もの素材に触れているんだね。」

「公道と私有地といった制度上の境界だけでなく、植栽とタイル、舗装の新旧、歩行用の舗装とアスファルトなど、歴史や機能、見た目などさまざまなパラメータにおける「境界」がそこかしこに存在しているんだね。」

 

静止画にして、記録した時と同じ視点から見てみることで、映像とはまた違った発見や議論が生まれました。

 

 

4:ZINEにまとめてみよう

 

 

少しずつ特徴がみえてきたので、最後は映像から書き出したテクスチャを使って、それぞれの道のりを『ZINE』にまとめることに。時系列に製本していき、それぞれ違った場所からGAKUまでの「集合」を記録したZINEが完成しました。

 

 

 

 

また、集合の記録映像を横並びにまとめることで、渋谷のまちの床面のダイナミクスが伝わるムービーもつくりました。

作成したムービーはこちら

 

 

遊びを通して都市にアクセスしてみると、今までみえなかったまちの新たな景色が浮かび上がってくる。9月から始まるクラス「Town Play Studies」では、今回のように『観察→プレイ→検証→考察』のサイクルを繰り返しながら、渋谷のまちを舞台に、〈遊び〉から、これからの都市や建築の可能性を探っていきます。

 

「Town Play Studies」クラスページ

第2回テストプレイ(8月8日開催予定)参加申し込みページ

 

 

【先生紹介】

 

 

海法圭 KAIHOH KEI
1982年生まれ。2007年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。2010年海法圭建築設計事務所設立。人間の身の回りの環境と、人知を超えた環境や現象などとの接点をデザインすることをテーマに、壮大でヴィジョナリーな構想から住宅やプロダクトの設計まで、スケールを横断した幅広い提案を行う。

 

 

 

川勝真一 KAWAKATSU SHINICHI
1983年生まれ。2008年京都工芸繊維大学大学院建築設計学専攻修了。2008 年に建築的領域の可能性をリサーチするプロジェクト RADを設立し、建築の展覧会キュレーション、市民参加型の改修ワークショップの企画運営、レクチャーイベントの実施、行政への都市利用提案などの実践を通じた、 建築と社会の関わり方、そして建築家の役割についてのリサーチをおこなっている。

 

 

 

津川恵理 TSUGAWA ERI
2013年京都工芸繊維大学Erwin Viray研卒業。2015年早稲田大学院古谷誠章研究室修了。2015-2018年組織設計事務所勤務。2018-2019年文化庁新進芸術家海外研修員としてDiller Scofidio+Renfro (NY)勤務。神戸市三ノ宮駅前広場の設計や150メートルに渡る商店街で行った都市実験などに従事。公共性の高い場所における建築家ならではの新しいデザインアプローチを探っている。