REPORT

「Town Play Studies」第4回

「Town Play Studies(以下、TPS)」は都市と建築のクラス。建築家の海法圭さん、川勝真一さん、津川恵理さんと、東京理科大学理工学部建築学科西田研究室の学生の皆さんとともに、「“遊び”という身体的なコミュニケーションを使って、いかに主体的・創造的に都市にアクセスしていくか。」そんなテーマのもと、都市計画や建築デザインについての考察を深めていきます。GAKUを拠点にしながらも、渋谷の街全てが活動の舞台です。

前回の授業では、段ボールを持って街に繰り出し都市に存在する何もない場所「void」から、街に自分のパーソナルスペース/新しい空間を見つけていきました。(前回授業のレポートはこちら!)そんな身体を使って都市にアクセスしていった前回の授業。今回は前衛芸術をはじめとする様々な手法を参照しながら、街をリサーチしていきました。

「その場所で暮らす人々の生活には、その街の姿が現れている。今回は街をおもしろがる態度、なんでもない日常から何かを発見できる視点を学んで、気づいたことをZINEにまとめてみよう!」そんなお話から、今回の授業はスタート。考古学の要領で今生きている人の生活や日常の中のもの、瞬間的なものにせまっていく「考現学」や、登れない階段、どこにも通じていない扉、、、元々の機能が使われていないのに形だけが残っている「トマソン」などなど。本日のレクチャーでは、暮らしから生み出されるリアルな街の姿について学んでいきました。

レクチャーの後は、早速街に繰り出してみよう!今回もグループに分かれて、街の中の面白いところや不思議なところ、それぞれが気になったポイントを写真に収めていきました。

戻ってきたら、それぞれ発見したものを共有しながらZINEにまとめていきます。お店の扉や影、数字、待っている人、街の中にあるまるいもの、、、。みんな同じ街を歩いているのに、それぞれ全く異なったZINEが生まれ、みなさんそれぞれの視点がZINEから浮かび上がっているように感じました。

同じ街をみていても、みるひとによって、そしてその時の心の変化によっても違った姿がみえてくる。様々なひと、ものが共存する街の多面的な面白さとその可能性を改めて感じた授業でした。

 

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