REPORT

「Shibuya Sports Academy 2022」 第5回 アスリートマネージメント


「マネージャー」の視点からスポーツイベントを考える
「Shibuya Sports Academy」は、スポーツにまつわるイベント企画を通して、そのシーンを学んでいく実践型のクラス。「スポーツプロデューサー」としての様々な知識や視点を学び、スポーツイベントやスポーツコンテンツを創りあげる一連の流れを、リアルな舞台で体験していきます。

11月4日(金)の第5回授業のテーマは「アスリートマネージメント」。講師はアスリートマネージャーの金後優介さんです。金後さんはブレイキン(ブレイクダンス)の元日本代表という経歴を持ちつつ、現在はShigekixさんをはじめ、日本を代表する若手Bboy、Bgirlのマネージメントを担当されています。今回の授業では、アスリートを一番近くで支える「マネージャー」という仕事を紐解いていきました。



アスリートマネージメントを自ら定義づける
20代で現役を退き、ある先輩の一声で今の仕事に転向した当初、金後さんは「マネージャーは飲み物を運んでくる人」程度としか思っていなかったそう。だからこそ、マネージャー業を始めるにあたって「アスリートマネージメントとは選手の結果に責任を持つこと」という定義を自ら設けてから取り組んでいったと言います。

そこからは「今のブレイキンの選手たちに足りないものはなんだろう?彼ら彼女らが結果を導くには何が必要だろう?」と、ご自身も選手として活躍した実体験から考察し、専属スタジオと契約し練習環境を整え、スポンサーを獲得し練習時間を増やし、メディア露出の機会を増やし知名度をあげるなど様々な働きを様々な人たちと協働してきたと言います。金後さんが担当する選手が出演する映像を実際に見ると生徒のみなさんも圧倒され、より惹きつけられた表情に。アスリートの方の魅力が映像として広まっていくことの力が実感されます。「選手へのスポンサーはどうやって獲得したんですか?」「メディア出演を増やすことでどんな変化がありましたか?」など質問が飛び交います。


選手に一番近い他者であるからこそ
「結果を得るにはたくさんの壁があります。それを乗り越えるのは、選手とマネージャーである僕だけじゃなく、様々な分野のスペシャリストと共に乗り越えることで、選手のパフォーマンスを最大化していくんです」。選手に一番近い他者であるからこそ、選手と他者を繋げていく。そのような働きの背景には「選手の結果に責任を持つ」という金後さんご自身の「アスリートマネージャー」という仕事への想いがたしかに感じられました。選手のパフォーマンスを様々な方法を駆使して最大化していく。それは「スポーツプロデューサー」も同じように求められる想いであるようにも思いました。



次回はスポーツイベントでの実践!
次回授業はGAKUを飛びだし講師のみなさんが携わるスポーツイベント「Shibuya Urban Sports Day」へ参加。生徒のみなさんもイベントのサポートとしてTikTokの運営を任されることになり、早速これまでの学びを活かす実践の機会となりそうです。

「Shibuya Sports Academy2022」クラスページはこちら