REPORT

「世界のどこでも自分の家になるモバイルハウス『動く家』」第10回 模型制作

発表前のラストスパート
世界的建築家・伊東豊雄さんが主宰する「伊東建築塾」による「世界のどこでも自分の家になるモバイルハウス『動く家』」。講師を務めるのは、o+hの百田有希さんと大西麻貴さん、PERSIMMON HILLS architectsの廣岡周平さんです。

2月20日(日)の開講された第10回は、発表会前の最後の授業。いろいろな試行錯誤を繰り返してきた生徒のみなさんに向けて、「今日はもうあえて悩まない。自分がこれまで発想してきたり考えたりしてきたことを形にすることをやり抜こう」という百田さんの声かけのもと、授業がスタートしました。

 

終わらせないと終わらない模型制作
前回に引き続き、模型制作を進めていく生徒の皆さん。「家の壁面を固定する紐は、どのような色や素材が良いか?そもそも、この紐は、壁面を固定するだけでなくて、他の用途にも使えるかもしれない」「球体の形の家。机が椅子になったり、椅子が机になったり。家が動くからこその特徴を盛り込んでみても面白いかも」と、作れば作るほどに、新たな発想やこだわりが見つかっていき、ディテールまでの作り込みが進んでいきます。

 

模型に込めらたアイデアや想いをより良く伝えるための工夫
「たくさんのことを考えてきているから、それが伝わらずに終わるのはもったいない。模型をとにかくちゃんと形して、自分の想いをしっかり伝えていこう」「スケッチは考えていることを伝えるのに適しているから、想像している暮らしを伝えるために、発表の時は模型と一緒にスケッチを見せるのがいいかも」と、講師の方々からは、試行錯誤を繰り返してきたアイデアの奥行きも含めて伝えるためのアドバイスもおくられます。

 

次回は、一人ひとりが伊東豊雄さんに直接プレゼンテーション
「家」をそもそものところから捉えなおし、新たな発想を広げていきながら、それを実際の形にしてきたこれまでの授業。次週の最終回では、その集大成となる模型とともに生徒それぞれの想いを伝えていきます。講評者の方々は、講師の皆さんだけでなく、伊東豊雄さんやカリモクの方々といったとても豪華でありながら緊張感のあるもの。世代や立場を超えて、どのような議論や対話が生まれるのでしょうか。

 

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