REPORT

intimacy lessons forum「都市で、インティマシーを考えるということ」

哲学者の鞍田崇が提唱する「いとおしさ/intimacy」をキーワードに、ファッション・食・都市の3つの領域からこれからのクリエーションのあり方を探求するプロジェクト「intimacy lessons」。「ナラティブとしてのファッション」「関係美食論」「いきつけ都市論」の3つのクラスにより構成され、2025年9月からおよそ半年間にわたり、それぞれのクリエーション領域から「いとおしさ/intimacy」を探求していきました。

2026年2月14日(土) には、それらの探求やクリエーションの成果を多くの方々と分かち合うことを趣旨に、「intimacy lessons forum『都市で、インティマシーを考えるということ』」を開催。スピーカーとして登壇した3クラスの生徒やゲストの皆さんとともに、一般来場者の方々にもコメントをいただきながら、一連の活動を振り返り、議論を深めていきました。

本レポートでは、当日の様子を写真でご紹介します。

「intimacy lessons」について


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当日の様子


「intimacy lessons」成果発表
登壇:「ナラティブとしてのファッション」「関係美食論」「いきつけ都市論」受講生、鞍田崇(哲学者) 、GAKU事務局一同

intimacy lessonsの3つのクラス「ナラティブとしてのファッション」「関係美食論」「いきつけ都市論」の生徒の皆さんがそれぞれの作品や探求の成果を発表しつつ、一連の活動を振り返りました。

ものづくりをどのように肯定するか?
登壇:八木華(ドレスデザイナー)、山中知博(株式会社TOMOS company 取締役/TERAS 商品企画・営業)、熊井晃史(GAKU事務局長/とをが主宰)、杉田聖司(GAKU事務局)

ものそのものにいとおしさを感じるとき、その背景にあるものがたりにいとおしさを感じる。intimacy lessonsを通したそのような発見を起点に、日本の寒冷地域で伝統的に継承されてきた「襤褸」と向き合うつくり手とのトークを開催します。大量生産大量消費時代におけるファッション産業において、あるべき「ものづくり」とはどのようなものか。「いとおしさ/intimacy」をキーワードに、そのあり方を探っていきました。

「迂回」と「いとおしさ」の練習場としての都市
登壇:吉江俊(都市計画研究者/東京大学大学院工学系研究科 講師)、鞍田崇(哲学者)、武田悠太(GAKUファウンダー)、岡田弘太郎(WIRED Regenerative Company Lab)

都市計画研究者の吉江俊氏の提唱する「<迂回する経済>の都市論」では、経済価値に「直進」するように形作られてきた現代都市に対し、「迂回」しながら進むことの可能性が提示されています。結論のみではなく、そこに向かうプロセスそのものが意味や可能性を帯びていくということ。それは、鞍田氏が提唱する「いとおしさ/intimacy」という視点を都市で見出していく上でも非常に多くの示唆がありますが、都市計画において、そのようなことを考えていくのはいかに可能なのでしょうか。本トークでは吉江氏と鞍田氏にお話を伺いながら、「迂回」と「いとおしさ」の練習場としての都市の可能性を捉えていきました。

トークの合間には、「立食懇親タイム」と称した交流の時間も。フードやドリンクを囲みながら、集まった人たちの間でも会話が広がり、深まっていく機会になりました。GAKUでは今後も、街づくりとクリエーションと教育の重なる機会を探求していきたいと考えておりますので、ぜひ引き続きご関心くださいますと幸いです。

また、本プロジェクトの生徒の皆さんによる作品や一連の活動の成果を取りまとめた活動記録冊子も現在作成中です。ぜひご期待ください。

撮影:菅生愛鈴(GAKU卒業生)、GAKU事務局一同
執筆:佐藤海(GAKU事務局)
スペシャルサンクス:河口颯佑、佐藤楓夏(GAKU卒業生)
*イベント当日は、GAKUの卒業生の皆さんにも現場スタッフとしてお手伝いをいただきました。

[主催]GAKU [協賛]三菱地所株式会社