REPORT

「グラフィックデザインの拡張」 第5回 ZINE&モーショングラフィック

手ぐせを持ち寄りみんなでつくる
「グラフィックデザインの拡張」は、都市を舞台に視覚表現を探求するプロジェクト「都市へのユーモア」の一つとして開講するグラフィックデザインのクラスです。講師は、グラフィックデザイナー/アートディレクターの小池アイ子さん。机の前でPCを開いて作業するというよりも、街に身を置いて、そこにあるものからインスピレーションを得ることもグラフィックデザインの一環としてみなしていくこのクラス。街での偶然の発見を手掛かりに、ほぼ毎回の授業で即興的な創作を重ねていきます。

第5回では、まず前回授業で取り組んだZINE制作のお披露目。「擬音」だけでしりとりし、前の人が挙げた言葉を一人ひとりがテーマとして引き受けた成果が持ち寄られます。例えば「スカスカ」。紙を文字の輪郭に沿ってカットすることで、文字を浮かび上がらせつつ、向こう側まで筒抜けなZINEに。風通しの良い「スカスカ」が表現されました。その表現はこれまでの授業でつくった自身のモーショングラフィックやタイポグラフィにも通ずるよう。そのほかにも、漢字を用いた言葉遊びが散りばめられたり、ちぎり絵で仕上げたり、一冊一冊に異なる手法が見られます。毎回重ねてきた創作を通して、それぞれの着眼、手ぐせ、こだわりも浮かび上がってくるようです。

そして、今回からはクラス全員で取り組むモーショングラフィックの制作にも挑戦。テーマは「新しいユーモア/新しい日本橋」。偶然と即興がクリエーションを広げていく経験を重ねてきたこのクラス。「新しいユーモア/新しい日本橋」を表す言葉もそのように、これまでの授業であつかった言葉を候補にしたくじ引きすることで設定し、「ピーフェユ」に。自分たちの意図や意志から離れた言葉から、どのように必然性を導き出していけるのか。そのような視点を携えながら、授業の後半では、街のなかで、自分たちの身体もモチーフとして扱いつつ、創作に向かっていきました。









撮影・執筆:杉田聖司(GAKU事務局)

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