「グラフィックデザインの拡張」 第4回 ZINE

擬音からZINEをつくる
「グラフィックデザインの拡張」は、都市を舞台に視覚表現を探求するプロジェクト「都市へのユーモア」の一つとして開講するグラフィックデザインのクラスです。講師は、グラフィックデザイナー/アートディレクターの小池アイ子さん。机の前でPCを開いて作業するというよりも、街に身を置いて、そこにあるものからインスピレーションを得ることもグラフィックデザインの一環としてみなしていくこのクラス。街での偶然の発見を手掛かりに、ほぼ毎回の授業で即興的な創作を重ねていきます。
第4回は一人ひとりが小冊子(ZINE)の創作に挑みます。今回も第2回と同様「しりとり」からそれぞれのテーマを決めますが、新たに「擬音のみ」というルールも追加されます。ぽりぽり、りぱりぱ、ぱふぇぱふぇ、ふぇくふぇく…と、どんどん擬音が生まれ、一人ひとりが、前の人が挙げた擬音が割り振られます。擬音を、さらには他者が考えたものを、創作のテーマとして捉えたときに、何を考えることができるか。想像を膨らませながら、手を動かしながら、創作していきます。「何気なく紙に描いていた丸が年輪に見えて、そこから『ぽりぽり』は木を齧る虫のようなイメージが沸いた」「『ふぇくふぇく』とストローの曲がる部分の相性が合うように感じて貼ってみたらしっくりきて」と試行錯誤が重ねられます。
さらに「ZINEは冊子だけではなくて、こんな形もあるんです」と、小池さんがデザインされた布団で作ったZINEをはじめ、たくさんの事例も紹介いただきます。そこから、生徒の皆さんが素材として手にしたものも様々。裏手のコンビニからいただいたダンボールや教室の備品としておいてあるビニールテープなど。普段の本作りでは使わない、だけど現場にあるものからつくることで、ここでしか生まれない視覚表現が生まれていきました。









(今回の授業には「都市映像群」講師の斎藤さんも参加。生徒の皆さんの制作の輪に入り、時折映像も紹介いただきながら、同時開講中の映像クラスの様子もシェアしていただきました)
撮影・執筆:杉田聖司(GAKU事務局)