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「東京芸術中学」第13回 渋谷慶一郎さん(前半)

編集者・菅付雅信さんと15人の世界的クリエイターによる、「本物のクリエイティヴ」に出会うアートスクール『東京芸術中学』。2020年11月28日(土)の授業では、音楽家の渋谷慶一郎さんがゲスト講師として登壇!

初音ミクだけが出演する「ボーカロイド・オペラ」、アンドロイドが指揮をふるオーケストラなど。テクノロジーと音楽を組み合わせて、今までにない音楽を追求する渋谷さん。最近は、映画『ミッドナイトスワン』の劇中音楽を担当するなど、幅広いジャンルで活動されています。

渋谷さんが手がけた作品の数々を視聴した後は、みんなで作曲に挑戦!作曲といっても、渋谷さんの音楽がそうであるように、その手法もとてもユニーク。今回は、受講生がそれぞれ自宅から持参した楽器を使って即興で音楽を織り成していきます。持ち寄られた楽器も、エレキギターやキーボード、篠笛のほか、ピンポン玉にお米を入れて作ったマラカス、良い音の鳴るペットボトルキャップ、スマホアプリまで、とても幅が広いものでした。

「リズムとメロディがあればそれはもう音楽。どんな音を奏でても、自分が気持ち良かったらOKです。準備ばかりしていたら準備だけで人生終わっちゃう。自信を持ってまずはチャレンジしてみよう!」(事務局の意訳です)そんな渋谷さんのアドバイスに勇気をもらいつつ、「テーマは何にしようか?」「この後どういう風にしたらいいと思う?」受講生との間に生まれる対話の広がりとともに、バラバラの音が重なり合い、段々と一つの音楽になっていきます。最後には、二人の受講生はマイクを握りしめボーカルにも挑戦しました!

本日の授業で取り組んだ曲の完成は次回までの宿題に。完成作品はなんと渋谷さんのSNS上で公開されるとのこと!多くの人の目に耳に触れることにグッと高まる緊張感の中で、芸中ディレクターの菅付さんからいつものように、鼓舞する言葉も贈られました。「人に作品を見せる。その恥ずかしさを超えて人は初めてクリエイティヴになれる。胸を張って作品を公開できように頑張ろう!」

渋谷さんの次回授業は、新年の1月9日(土)に開催予定。全員で発表を行います!

 

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