REPORT

「Flowershop」づくりワークショップ 2025


授業で生まれたアイデアをみんなで実現する
GAKUでは開校当初から、世界的建築家・伊東豊雄さんが主宰する「伊東建築塾」とともに建築のクラスを毎年実施しています。その第3期目、2022年度に開講された「この町を大事に思えるキオスク」では、10代の生徒一人ひとりが渋谷川沿いエリアを舞台にした商いの空間を構想し、模型やスケッチを通して表現していきました(授業の様子や生徒の皆さんの作品は、こちらからご覧いただけます)。

「Flowershopづくりワークショップ」は、その中のアイデアの一つである「Flower Shop」を実現する場として昨年3月に初めて開催。11月8日(土)は、その第2弾。今回は「shibuya slow stream vol.24 はな歌交じり」のプログラムの一環として開催が叶いました。前回に引き続きアトリエスタイルの花屋「fiore soffitta」さんのご協力のもと、集まった10代の方々とともに、渋谷川沿いエリアにお花屋さんの空間を立ち上げていきました。


都市の自然から、空間づくりの着想を得る
「都市にある自然やその風景を感じられるような、またお花屋さんそのものが街の風景の一つになるようなお店空間を実現したい」という想いから考案された「Flower Shop」のアイデア。都市の自然とはどのようなものなのか?そもそも、どのくらいあるんだろうか?と、ワークショップの活動は渋谷川沿いでのフィールドワークからスタートしました。アスファルトの隙間から力強く伸びる野草や、木に巻き付いている長いツル、落ちている葉や花びらや木の実もよく見てみると綺麗な色だったりユニークな形をしていたり。じっくり観察しながら歩いてみると、普段はなかなか目が行かないだけで、実は街なかにも色々な植物が生きているということに気づかされます。


実現する過程の中で湧いてくる発想や工夫も活かしながら
フィールドワークの後には、川沿いを歩いてみてのそれぞれの着眼や、実際に採取した自然物などを持ち寄りながら、みんなでお店の空間づくりを進めていきました。今回のアイデアの展開場所となったのは、渋谷ストリームとスクランブルスクエアを繋ぐ「国道246号横断デッキ」。渋谷の都市風景や、JRのホームで電車が出入りする風景を背中に背負いながら、販売するお花の配置やディスプレイの装飾、看板作り、店頭に立って運営するところまで。中には、「看板を背負って周辺を散歩しながら宣伝したら面白そう」と、街なかで展開するからこそのお店の宣伝方法を試みる生徒も。元々のアイデアの着想を大切にしつつも、お店づくりを担うメンバーそれぞれの興味関心が持ち寄られることで、新たな発想や工夫が生まれていく様子がとても印象的でした。


クリエーションと教育と街づくりが重なるところ
フィールドワークから空間づくり、実際にお店として運営するところまでをみんなで行い、作り上げていった「Flower shop」。今回販売したお花の売上は、一般社団法人こどもみらい研究所が発行する「石巻日日こども新聞」へ寄付予定です。同新聞は、2011年3月11日の東日本大震災を経験した子どもたちが「地域の今」を伝える目的で創刊したもので、震災を忘れないために毎年3月11日に発行されています。そのため今回の売り上げは、来年春の発行分への寄付となります。新聞が届いたら、またSNS等でご紹介したいと思います。

GAKUでは引き続き、生徒の作品の発表や実現の機会を作っていくことを通して、クリエーションと教育と街づくりが重なるところを探求していきたいと思います。今後の活動にも、ぜひご期待ください。

撮影・執筆:佐藤海

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