REPORT

「都市映像群」第5回 経過発表

制作の進捗を持ち寄る
「都市映像群」は、都市を舞台に視覚表現を探求するプロジェクト「都市へのユーモア」の一つとして実施している映像表現をテーマにしたクラス。講師には映像作家の斎藤玲児さんをお招きし、日本橋の街を拠点にしながら映像表現を学び、実践していきます。

作品展示会での発表に向けた最後の作品制作が始まっています。最終課題のテーマは「風景を取り戻すために」。5月23日に開講された第5回授業は、それぞれが作品のアイデアや進捗を持ち寄って共有することで、テーマへの解釈を深めていきました。

  「風景を取り戻すために」に向けて
それぞれが授業以外の時間で、自分なりの方法や道具を扱いながら制作を進めていくこのクラス。だからこそ「進捗」として持ち寄られるものも、撮り溜めつつある映像データの一部だったり、詩やエッセイだったり、音だったりと様々です。それらを鑑賞しながら、会話を重ねていきます。

「『風景を取り戻す』という言葉を受けて、都市の中では自分の身体が自由じゃないことに気づいた。振る舞いが制限されているような感じがあって、街で踊れない。そのことについてもっと考えてみたい」「楽しかった記憶や風景を、いつか忘れてしまうと思うと怖いし悲しくなる。取り戻すということは、思い出したり、忘れないでいたりすることかもしれない」「風景が取り戻す対象であると考えたこともなかったし、別に奪われている感覚もない。でも、地元の風景は『私のもの』って感じがするけど、日本橋や他の街ではなんかそわそわして居心地が悪く感じるときがある。不安になる。その感覚の違いみたいなものから、風景について考えてみられるかもしれない」と、生徒の皆さん。風景を取り戻すとはどういうことなのか?と考えを巡らせていくことで、暮らしの中で無意識に感じていた気持ちや感触であったり、街と自分との関係を見つめ直すような時間になっていきました。

放課後の時間には、マイクやレコーダーをセッティングして、作品に使うための詩や歌の録音を行う生徒も。作品や構想を持ち寄ってみんなで議論を深めながら、個々の創作活動が進んでいきます。

次回は、最後の作品上映会
およそ3ヶ月間にわたり開講してきたこのクラスも、いよいよ次で最終回。完成した作品を持ち寄って上映しつつ、一連の活動を振り返ります。

撮影:吉田陽馬(GAKU事務局)
執筆:佐藤海(GAKU事務局)

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