REPORT

越境文学サロン 第8回

「越境文学サロン」最終回

文学の越境性や私達自身の越境性に着目し、読書体験を深め広めていくことを目指すクラス「越境文学サロン」。 ターム4となる第8回目の授業では、冊子作りに向け各々で執筆を進めました。約半年続いたこのクラスも、遂に最終回を迎えました。

自分の越境性を文字で表現するということ

前回の授業の課題は、執筆を進めてくること。3月末に完成を予定する本クラスのアーカイブ冊子には、生徒たちが実際に執筆した詩と作品(エッセイ、私小説など形態は自由)が掲載されます。執筆テーマは、「越境文学」。約半年をかけて「自分の越境性とはなにか」を考えてきた生徒の皆さん。この日の授業では、執筆途中の作品を声に出して読み合いました。

友人との別れを通じて古いバージョンの自分自身から越境することや、自身が抱える人生への恐怖心を越境すること、未来と過去の間にいる「自分」から越境することなど、色んな形態の「越境性」が持ち寄られ、響き合いました。講師のアレクサンドラさんも、生徒の皆さんの越境性の解釈の幅の広さに心を動かされている様子で、一人一人に感想や質問を繰り返し投げかけていました。

越境性を持ち寄り続ける

残りの時間は、各々で執筆作業を続けます。この日は、会場である目白庭園で夜のライトアップイベントが開催されていたため、散歩をしながら構想を深める生徒もいました。授業は「こんなにも文学に興味を持ってくれる生徒の皆さんと出会うことができ、私は本当に幸せです。自身の生活や社会情勢など、大変なことも多いと思う。だからこそ、文学のことを思い出してほしい。そして、皆さんは自ら執筆するということにすでに挑戦しています。このクラスは終わってしまうけれど、ずっと言葉の魔法を忘れずにいてくださいね」というアレクサンドラさんからのメッセージで締め括られました。

3月末には、生徒の皆さんが執筆した作品が掲載された冊子のお披露目を予定しています。ぜひ多くの皆さまに手に取っていただけると嬉しいです。

 

執筆・撮影:松村ひなた