REPORT
越境文学サロン 第6回

『道草』が持つ越境性
文学の越境性や私達自身の越境性に着目し、読書体験を深め広めていくことを目指すクラス「越境文学サロン」。 第6回目の授業では、前回に引き続き夏目漱石の『道草』をを取り扱いました。課題図書を読みこみ、紐解いていく授業は遂に最終回。次回以降は執筆作業に入ります。

『道草』に現れる越境性
古典作品の読みにくさと向き合い、この日はほとんどの生徒たちが『道草』を完読し参加してくれました。作品内で「越境性」を表す場面を生徒たちに聞いていきます。当てはまる場面を音読をしたり、なぜその場面を選んだのか、皆で話し合いました。「子供はどんなシンボル性を持っているか?」「これは起承転結のどの部分にあたるか?」など、講師のアレクサンドラさんは生徒たちに質問しながらより具体的に文学の読み解き方や作者の意図を説明していきます。この物語を自身の生活と接続させるべく、生徒たちの言葉に着目を与えていくアレクサンドラさんの姿が印象的でした。

越境性を持ち寄り執筆する
次回の授業では、いよいよ執筆に踏み出します。生徒一人ひとりが「越境性」にあらためて向き合い、それを言葉として掬い上げ、持ち寄ることで、冊子を制作していきます。これまでの授業の積み重ねのなかで、それぞれがどのような境界に立ち、何を越え、何を問い続けてきたのか。その思考や感覚が文字として立ち上げられることを楽しみにしています。
執筆・撮影:松村ひなた