「眺める側のコンポジション」がデザインイベント『alter.』に参加します

はじめに
プロダクトデザインのクラス「眺める側のコンポジション」は、11月7日(金)より開催されるデザインイベント『alter.』に参加します。
8月からの全8回の授業を通じて、プロダクトデザインの新たなあり方を探求してきた受講生がトークプログラム「alter. Talks」に登壇。使い方が固定化された家具を捉え直した映像作品の発表とプレゼンテーションを行います。またショップスペース「alter. Market」では、受講生の映像作品から着想を得て制作された什器が実際に利用されます。
同イベントは10代に限らず、どなたでもご来場いただけます。成果発表の機会に併せてぜひご来場ください。
開催概要
【alter. Talks「受けてのクリティビティを拡げる」】
「いまプロダクトデザイナーが直面する問題から鑑賞者/ユーザーのクリエイティビティ、プロダクトデザインのフロンティアに至るまで、多彩なゲストとともに現代のプロダクトデザインを巡る問題系を浮き彫りにしていきます」とされるalter.のトークセッション。その1プログラムで「眺める側のコンポジション」受講生が映像作品の発表とプレゼンテーションを行います。また、それらの発表を受けて、2人のクリエイターが「受けてのクリティビティを拡げる」をテーマに、トークを展開していきます。
日時:11月8日(土)13:00-14:30
会場:日本橋三井ホール内特設会場
登壇者:GAKU「眺める側のコンポジション」受講生、杉野龍起(DODI代表)、福井裕孝(演出家)
参加費:無料(入場料が別途必要となります)
杉野龍起:DODI 代表。1995年神奈川県生まれ、数人の協力者によって設立されたデザインスタジオDODIの代表。私たちのゴールは、クライアントやコラボレーターに、彼らが何者であるかを伝えるだけでなく、彼らが何者であるかを明らかにするプロセスに参加してもらうことです。この進め方は、ブランドと作品の進化を探求する継続的な関係につながります。
福井裕孝:演出家。1996年京都生まれ。2018年より個人名義での作品の創作と発表を始める。既存の演劇の形式や劇場の制度を援用しつつ、身近なものや空間との関係を、日常とは異なる視点やスケールから再提示する。公益財団法人クマ財団クリエイター奨学金第二期生。ロームシアター京都×京都芸術センターU35創造支援プログラム”KIPPU”選出。2022-24年度THEATRE E9 KYOTOアソシエイトアーティスト。
【alter. Market】
「プロダクトデザインと社会との新たな相関関係が立ち上がる『試みの場』」としてのalter.のショップスペース。計59名のクリエイターが持ち寄る「思考・プロセス・手がかり」としてのアイテムが並びます。映像作品をはじめ、クラスで生まれた10代のアイデアから着想を得て制作されたプロダクトが、ショップの什器として活用されています(会期等は、alter.の開催概要に準じます)。
「眺める側のコンポジション」作品について
椅子の脚、ソファの座面、それらの中のクッションなど。クラスでは、製品化前の部材を扱うことで、既存の家具の使い方から離れ、モノと自分との間の新しい関係性や尺度を見出していきました。その成果として、部材を組み合わせた什器のアイデアを記録した、11名の10代による映像作品を発表します。




「眺める側のコンポジション」について

見る行為とは全てのクリエイティブの前提にある。そこから何かを見出すためには、時に何かであることを忘れただ眺める事に没頭する必要がある。
このクラスは「プロダクトをつくらない、プロダクトデザインのクラス」です。10代の皆さんと、身の回りに溢れる、目的や使い方が固定された道具や家具を捉え直すことから、プロダクトデザインの新たな可能性を探求していきます。
「眺める」という行為はその最初の一歩です。モノに対する見方のレッテルを外すこと。既存の使い方から離れること。モノと自分との間の新しい関係性や尺度を見出すこと。そのような「使い手の創造性」を自覚した時、使い手は、生活者であり、課題の発見や解決者であり、ある意味の作り手でもあると言えるはずです。
「使い手の創造性」を手掛かりに、モノと生徒のみなさんとの新しい関係性を築いていくこのクラス。その成果は、11月に開催するプロダクトデザインイベント「alter.」にて、「ショップ」という空間を通して表現していきます。10代の皆さんと立ち上げる実験的な空間が、使い手はもちろん、作り手の創造性も刺激し交差する場になることを願っています。そのような場こそ、新たなプロダクトデザインが生まれる可能性をはらんでいるからです。
日程:8月23日(土)〜11月8日(土)/全8回/原則隔週土曜日17:00-19:30
会場:GAKU(渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO 9階)
対象:10代(中学生以上)を中心に、20代前半まで相談可
定員:10名程度
[主催]GAKU
[共催]Rondade
[協力]カリモク家具株式会社
「alter.」について

alter.は、次世代を担う多様な領域のクリエイターによるプロトタイピングやコラボレーションを促進し、オルタナティブなプロダクトデザインのあり方を提示するイベントです。
グローバルのデザインシーンを牽引するコミッティメンバーに選抜された11組のプロジェクト、計59名のクリエイターによるプロダクト展示と、トークセッション、マーケット等のプログラムを通じて、現代社会におけるプロダクトデザインの価値を問いなおします。
日程:11月7日(金)-9日(日)11:00-20:00 *最終日のみ11:00-17:00
会場:日本橋三井ホール(東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1 4F)
入場料:1日券 ¥2,000(学生 ¥1,000)
3日通し券 ¥3,000(学生 ¥2,000)
* 中学生以下無料
* 学生割引は学生証提示の場合のみ