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観劇プログラム第6回『仮想的な失調』を開催します

はじめに

GAKUでは、2021年度より演劇のクラス「新しい演劇のつくり方」を開講しています。7月に3期目を開講し、『スーパープレミアムソフトWバニラリッチ』(チェルフィッチュ)を原作に、中高生の皆さんが新たな物語の戯曲を書き、演出し、演じ、発表していく授業が進められています。

このような取り組みと同時に、10代と演劇との出会いをもっと広げていきたいと考えています。そこで、同クラスの総合ファシリテーターでもあり演劇ジャーナリストの徳永京子さんによる観劇プログラムを開催します。参加者の皆さんと一緒に演劇作品を観劇したのち、ディスカッションを通じてそれぞれの心象を交わすことで、個々の演劇体験を深めていきたいと考えていきます。

今回は東京芸術劇場で開催される「東京芸術祭」参加プログラム、円盤に乗る派『仮想的な失調』を取り上げます。演劇作品を初めて観る方から熱心なファンの方まで、10代の方ならどなたでもご参加ください。

観劇プログラム開催に寄せて

演劇をつくっているほとんどの人は、観た人の感想をとても大切にします。時には、公演中の作品のせりふや演出を変更するぐらいに(それを出来るのが映画との違いです)。
ところが世の中にはなんとなく、正解はつくり手が持っているというイメージがあります。演劇に限らず芸術に正解はありません。正しい扉を探すのではなく、何枚も扉を開けて奥に進んでいく。
その鍵は言葉です。同じ作品を観た人、作品をつくった人と同じ場所で、自分の感じたことを言葉にする、違う意見を聴く。その時、観ることもクリエーションになります。その練習を、一緒にしてみませんか。

徳永京子(演劇ジャーナリスト)

開催概要

日程:2024年9月21日(土)13:00〜17:30
*90分(目安)の観劇時間が含まれます
会場:東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都豊島区西池袋1-8-1)
対象:10代の方どなたでも
定員:10名
*先着順
参加費:18歳以下 無料/19歳 2,000円
*東京芸術劇場による以下の年齢別のチケット料金設定が適用されています
持ち物:年齢を証明できるもの(生徒証や保険証等)

[主催]GAKU
[協力]円盤に乗る派、東京芸術祭実行委員会

お申し込みはこちら
*Peatixサイトの仕様により、一部対応していないブラウザがございます。推奨環境については、こちらよりご確認ください。
【応募〆切日:9月16日(月・祝)23:59】

プログラム概要

この「観劇プログラム」では、演劇ジャーナリストの徳永さんがセレクトした公演を実際にみんなで観劇し、その作品の出演者や演出家の方々も交えながら、自由に感想を交わしていきます。感想といっても、上手くスムーズに言葉にする必要はありません。つまずきながらでも、それぞれが素直に自分自身のなかにある言葉をゆっくりじっくり探っていきながら、同じ場所同じ時間で同じ作品を観劇した体験における、個々の違いや共通項を見出していきながら、演劇を鑑賞する愉しさをじっくり味わいたいと思っています。

観劇予定の公演

円盤に乗る派『仮想的な失調』

演出:カゲヤマ気象台*、蜂巣もも(グループ・野原)
脚本:カゲヤマ気象台*
出演:辻村優子、鶴田理紗(白昼夢)、橋本清(ブルーノプロデュース/y/n)、畠山峻*(PEOPLE太)、日和下駄*
*=円盤に乗る派プロジェクトチーム


幽霊、自我の喪失、顔の見えない誰かの欲望……すべてが仮想的な時代における、物語の“失調”

『仮想的な失調』は2022年に初演され、大好評を博した《円盤に乗る派》の代表作。
物語の下敷きとなっているのは二つの古典作品だ。ひとつは、自分の名前すら忘れてしまう坊主を主人公とした狂言「名取川」。もうひとつは、源義経の西国落ちを題材にとり、義経の愛妾・静御前とかつての敵・平知盛の怨霊を一人二役で演じる能「船弁慶」。常に複数のSNSを使い分け、様々なアイデンティティを駆使する現代の生活に向けて、これらの物語の新たな語り直しを試みる。

(公式サイトより抜粋)

公演詳細はこちら

「円盤に乗る派」とは

円盤に乗る派は複数の作家・表現者が一緒にフラットにいられるための時間、あるべきところにいられるような場所を作るプロジェクトとして、2018年にスタートしました。軸になるのはカゲヤマ気象台による上演作品ですが、様々なプログラムや冊子の発行、シンポジウムなどを並行して行います。

ここで試みられるのは匿名/顕名が平等になる場所です。誰でも発信が可能であり、大きな民衆の声が響き渡る世界の中で、小さな声が守られる場所はとても貴重です。さまざまな声が飛び交ううるさい場所を逃れて、そこであればしっかりものを見、考え、落ち着くことのできるという場所を確保します。それは演劇にまつわるあらゆる要素を、生活とダイレクトに接続するということでもあります。このプロジェクトを通じて、種々の、色んな意味で「実際に活用できる」アイディアを提唱します。ここを訪れた観客たちが各々の生活の中で、それらを実践し、少しでもより生きやすくなることができればと思います。

いつか現れる円盤に乗るということに、強い目的も思想もありません。それはただ「円盤に乗ってみた」という事実が残るだけです。他の人に何ら影響を与えることもなく、大きな社会にとって何の関係もありません。しかし「円盤に乗った人」と「乗らなかった人」は明らかに何かが違ってしまったはずであり、あくまで個人的なその変化に興味を持つ人々、誰にも気づかれない秘密を抱えたい人間たちこそ、「円盤に乗る派」と呼べるでしょう。
(公式サイトより抜粋)

詳細はこちら

ファシリテーター


©宮川舞子
徳永京子
演劇ジャーナリスト。東京芸術劇場企画運営委員。せんがわ劇場演劇事業外部アドバイザー。読売演劇大賞選考委員。緊急事態舞台芸術ネットワーク理事。ローソンチケットのサイト『演劇最強論-ing』企画・監修・執筆。朝日新聞首都圏版に劇評執筆。『act guide』にて「俳優の中」、『季刊エス』にて「演劇 3rd EYE」を連載中。著書に『我らに光を──さいたまゴールド・シアター 蜷川幸雄と高齢者俳優41人の挑戦』、『演劇最強論』(藤原ちからと共著)、『「演劇の街」をつくった男──本多一夫と下北沢』。

トークゲスト

トークゲストには、「円盤に乗る派」主宰で劇作家、演出家のカゲヤマ気象台さんをお招きします。

©Arata Mino
カゲヤマ気象台
1988年静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。 2008年に演劇プロジェクト「sons wo:」を設立。劇作・演出・音響デザインを手がける。2018年より「円盤に乗る派」に改名。2013年、『野良猫の首輪』でフェスティバル/トーキョー13公募プログラムに参加。2015年度よりセゾン文化財団セゾン・フェロー。2017年に『シティⅢ』で第17回AAF戯曲賞大賞受賞。

*トークゲストは予告なしに変更になる場合があります。その場合には、本作に携わっているクリエーターが登壇予定です。

授業へのお申し込みに関して

GAKUの授業へのご参加を検討を下さいまして、誠にありがとうございます。お申し込みにあたりましては、参加される生徒様の保護者の方による、参加へのご同意及び下記注意事項へのご承諾が必要となります。 下記ご注意事項をご承諾いただいた上で、お申し込みフォームへお進みください。

授業お申し込みに関するご注意事項

お申し込み方法(先着順/9月16日 23:59〆切)

1)お申し込み
peatixページよりチケットをお申し込みください。お申し込み手続きが完了次第、ご受講確定となります。

2)詳細のご案内
GAKUよりメールにて、当日の集合場所や持ち物、注意事項等、授業の詳細をご案内をさせていただきます。
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お申し込み(peatixページ)はこちら

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お問い合わせ

GAKU事務局
info@gaku.school(担当:杉田)